追手門学院大学の第59回学園祭が、2025年11月2日(日)・3日(月・祝)に総持寺キャンパスで行われました。
上方文化笑学センターも久しぶりに学祭に参加し、大阪に拠点を置く、ちんどん通信社の講演&公演を開催しました。
ちんどん屋は、もともと広告・宣伝を目的としています。店舗や商品の情報を多くの人に届けるために、演奏はもちろんのこと、時には楽しいおしゃべりも交えながら街を練り歩きました。
ちんどん屋は広告・宣伝でありながら芸能でもあるのです。
しかし、メディアが発達したこともあり、時代が進むにつれて、その数は減少していきました。
ちんどん屋を見たことがある人も少なくなりました。
その状況を救ったのが、今回ご登場くださったちんどん通信社のリーダー・林幸治郎さんです。
大学時代にちんどん研究会を発足。卒業後すぐに、大阪のちんどん屋でプロ生活をスタートさせました。
当時のちんどん屋は年配者ばかり。20代のちんどん屋は注目を集め、1984年には自らが率いるちんどん通信社を旗揚げしました。
以来、全国各地に若いちんどん屋が生まれました。林さんたちは、ちんどん界の中興の祖でもあるのです。
今回、ちんどん通信社から5人の皆さまにお越しいただきました。
林幸治郎さん(ちんどん太鼓)、林風見花さん(太鼓・日本舞踊)、小林信之介さん(クラリネット)、ジャージ川口さん(バンジョー)、仮屋崎郁子さん(アコーディオン)です。
【会場教室での講演の様子】
【実演も多々盛り込まれました!】
まずは、キャンパスでの屋外練り歩きからスタート。
天候にも恵まれ、さわやかな気候です。賑やかな楽器の演奏と華やかな衣装は、お客さんたちの注目を集めます。
そこで、これから行う講演&公演の場所(教室)と時間をお知らせ。どなたでもご遠慮なくお入りください、と、ちんどん通信社さん自ら声をかけてくださいました。
屋内の教室に到着すると、いよいよ講演&公演の始まりです。
教室内には、ちんどん屋の歴史を語る写真パネルを展示していただきました。さらに映像や写真を投影しながら、林さんがちんどん屋の歴史と特色等を解説。
参加者の皆さまは、ファミリー層、若年世代、中高年世代と、幅の広さが際立ちます。
ふだんあまり見ることのできない貴重な資料に目を凝らし、親しみやすいお話にうなずきながら、笑顔を浮かべていらっしゃいました。
また、演奏された音楽のジャンルもさまざまで、古いものから新しいものまで、全世代に対応されています。小さなお子さん連れのご家族も多く、幼児が楽しめる曲も演奏してくださいました。
約1時間の講演&公演の終了後、再びキャンパス屋外での練り歩きを行っていただきました。学園祭が終了に近づく時間帯で、人出が多くなっています。
ちんどん屋を写真に収めようと、たくさんの方々が撮影をされていました。
「一緒に撮っていただけませんか?」「写真を撮ってもかまいませんか?」
と尋ねられるお客さんも多数で、撮影会のような賑わいでした。
現在も、催しへの出演やショッピングモールの開業等、多くの場所でちんどん屋が活躍しています。
一時は苦境にあった状況から復興、長年にわたり牽引を続けるちんどん通信社の皆さまの、プロの技を目の当たりにする機会となりました。
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ちんどん通信社HP
https://tozaiya.co.jp/
上方文化笑学センターでは、今後も「笑い」や「ユーモア」が持つ可能性を探求し、
皆様と共に考える機会を企画してまいります。ご期待下さい。
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