大好きな友達と意思疎通をしたいという気持ちが、勉強の支えになりました。
留学に向けての授業や準備期間はあっという間に過ぎ、一人で海外へ行くのは初めてだったので、期待よりも不安の方が大きかったです。留学をするまで、韓国語で話しかけたことはほぼなく、毎回韓国語を話すたびに緊張して、ためらっていました。しかし、学校が始まり、自分の韓国語が拙くても、韓国語を話さない限り何も始まらないと思うようになり、ためらいもなくなっていきました。元々人見知りなのですが、ここで殻に閉じこもっていてはもったいないという思いが芽生え、自分から話しかけたり、そのおかげで友達の輪が広がりました。言葉が通じずもどかしい思いをする時も多々ありましたが、大好きな友達と意思疎通をしたいという気持ちが、もっと勉強しようという気持ちを強くしてくれたと思います。
中国人のクラスメイトとも常に韓国語で会話をすることが良い練習になりました。
困ったことは、オリエンテーションが英語、中国語、韓国語で、どの言葉も分からない状態での手続きをしなければならなかったことです。事前に日本で手続きしていたはずの申請ができておらず、言葉が通じない中、銀行窓口での手続きもしなければならずとても焦りましたが、友達の助けがあり無事解決できました。
良かったことは、授業です。授業は全て韓国語で進められ、クラスの共通語は韓国語でした。クラスメイトはほぼ中国人でしたが、同じくらいの韓国語のレベルの友達と韓国語で話して、常に練習ができたことです。先生も分からないところがあれば、表現方法を変えて丁寧に教えてくださったので、よく理解することができました。また、留学生は、両親、友達と離れて寂しいでしょう、と言ってクラス全員でご飯に行こうと企画もしてくださいました。それがきっかけでクラスメイトと仲良くなれました。
振り返ってみると、この留学生活はつらいよりも圧倒的に楽しかった気持ちの方が大きいです。語学だけではなく、貴重な体験もでき、何よりも一緒に助け合える友達ができたことが大きな収穫に感じます。家族、友達と離れ、異国で支えあった友達とは、離れていてもこれからも大切にしていきたいと思います。