博士後期課程


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博士後期課程

求める人材像

心理学研究科では

  1. 心理学について強い問題意識を持ち、高度な心理学の専門知識・技能を備えた職業人をめざす人
  2. 生涯にわたり学習しようとする意欲を持ち、多様な心理学的事象に関して社会に貢献しようとする熱意を有する人
  3. 専門研究者を目指し、心理学の各分野の実証的研究をふまえて、多角的・総合的視点から研究を行うのに適した資質を持つ人

それに加え、博士後期課程では

  1. 心理学における高度な専門的知識を有するだけでなく、心理学の先端的な研究方法と対応スキルを持ち、実践することができる
  2. 幅広い観点から、心理学研究の発展に寄与するような教育研究に携わることができる
  3. 心理学及び関連領域において幅広く貢献する高度心理専門職業人の育成に資する人材の育成に携わることができるなど教育・研究に携わることを目指している人

各研究部門の主要テーマ

認知・脳科学領域研究部門

歴史的には認知科学や認知神経科学は、主に知の解明を目指して研究が進められてました。しかし、近年は知・情・意の統合やそれらの身体的行為との相互作用に人間の認知活動の本質を捉えるような、より総合的な観点からの研究が主流になりつつあります。本研究部門においては、このような研究の進歩を背景に人間の持つ高度なコミュニケーション機能に焦点を当て、それらの特性や機能を明らかにし、さらには脳内のメカニズムの解明やその理論化を目指します。またこれらの基本機能の学習による変容過程を解明し、知・情・意の統合の障害を基盤とするさまざまな疾患系の病態メカニズムおよび援助方法への適用法を探ります。

担当教員:乾 敏郎、吉村 晋平

発達心理学・発達支援領域研究部門

従来、人間発達にかかわる研究は、心理学、医学、教育学等の人文社会科学領域で主として担われてきました。しかし、近年では、生物学、認知科学、認知神経科学はもちろんのこと、進化学、工学、環境科学の幅広い分野の新たなパラダイムにかかわって大きな関心がもたれています。総合的な理解のためには学際的な協働が不可欠となっていますが、他方、一人ひとりの個人の全人的な発達への理解を主眼とする臨床発達心理学のアプローチが現実生活のなかでますます重要性を増しています。本研究部門では、社会の中で人間関係を育みつつ生きる個人の心の育ちに関わるテーマを多角的にとりあげ、その実相を科学的実証研究によって解明することを目指し、発達支援の科学的基礎の解明と諸成果の実践への適用法を探ります。

担当教員:竹下 秀子、大神田 麻子

社会心理学・集団力学領域研究部門

本研究領域ではこれまで主に、個人の行動と社会環境との関係に焦点を当て、個人対個人、個人対集団、集団対集団の相互影響過程についての研究が行われてきました。しかし近年は、一方で人間行動の非意識的なメカニズムに対する関心の高まり、神経科学領域との連携、身体化された知覚研究の隆盛などの影響を受け、個人のマイクロレベルの反応と対人関係や集団行動との関連の検討が進んでいます。また他方では、文化心理学や行動経済学、社会関係資本論などの枠組みを取り入れることで、よりマクロな諸側面との関連への関心も同時に高まっています。本研究部門においては、このような研究パラダイムの転換を踏まえ、人と社会の間の重層的な影響過程の解明と包括的な理論化を志向した教育研究に取り組みます。

担当教員:浦 光博、金政 祐司


新しい博士後期課程の特色を教えてください。

最新・最先端の心理学を学び、そして創造するための研究科です。

「認知・脳科学領域」「発達心理学・発達支援領域」「社会心理学・集団力学領域」という3つの領域において、高度な専門性を築き上げる徹底した研究指導を行います。そして同時に、従来的な心理学研究の枠組みを越えた柔軟なアプローチを行い、複雑性を増す現代社会における心理学の専門家への多様なニーズに応えうる人材の育成を目指します。
具体的には、1年次に各自が追究する専門領域を3つの中から選択し、主となる指導教員のもとで研究を行うとともに、2年次以降からは他の領域の科目を履修し、複数教員からの指導を受けながら領域横断的な研究へと発展させ、さらに学際的な研究成果の創造へと向かう心理学の新しい研究フィールドを開拓していきたいと考えています。


どんな先生が指導にあたるのですか?

新しい心理学の展開を担う若手を含め、第一級の研究者を教員に迎えます。

それぞれの研究分野において、先駆的な業績をあげてきた第一級の研究者が教育にあたります。全員が博士の学位(文学、社会学、教育学、人間科学、医学)を取得しており、大学院での高度な研究・教育においても経験豊かな教員ばかりです。私自身、長年にわたって京都大学大学院の心理学研究室、ならびに生体・認知情報論研究室で学生の指導にあたってきました。
新しく開設する心理学研究科博士後期課程は、教員スタッフの充実度において関西トップレベルにあると考えています。


他大学の大学院からの進学を考えているのですが…。

本学・他大学を問わず、学ぶ意欲のある学生を求めています。

追手門学院大学の大学院にも、心理学研究科の博士前期課程(現・修士課程)がありますが、他の大学院からの進学者も積極的に受け入れていきます。
先ほど述べた通り、新しい博士後期課程の大きな教育目標は、既存の心理学の枠を越えた新しい領域横断的・学際的な新しい学術研究の創造です。ですから、研究科の入試においても大きく門戸を広げ、多様な関心分野、研究テーマ、そして個性をもった学生に集まっていただきたいと考えています。


博士後期課程修了後には、どのような進路がひらけていますか。

大学や公的研究機関、企業の研究所、医療・教育・司法分野の専門職へ。

いわゆる「大学教員」をはじめとする心理学の研究者のほか、多岐にわたる分野に進路がひらけています。とりわけ近年では、一般企業の研究所や商品開発の部署などで心理学の専門家が求められています。
また、従来から心理学の専門知識が活かせる主要な職域であった医療・教育・司法の分野では、より高度な心理学の知識で問題を解決できる人材が求められています。なかでも医療現場では、医師や看護師とのチーム医療に携われる人材が求められており、今後有望な分野であると言えるでしょう。