松籟庵

松籟庵

施設の概要

松籟庵は、1976年(昭和51年)に、パナソニック株式会社創業者、松下幸之助氏からの茶室建設の資金拠出を基に、さらに、大学卒業生、卒業生の父母、大学関係者の協力金を得て、茶道のみならず、華道、書道、筝曲等伝統ある日本の総合文化修行の道場として建設されました。

この建物は、北山杉の丸太を柱に使用するなど茶室、純日本庭園を有する数寄屋建築で、松下氏により「松籟庵」と名付けられます。 茶室には松下氏揮毫の「松籟庵」の扁額も掲げられ、同年7月に、大正・昭和の茶道の隆盛に尽力した裏千家、井口海仙宗匠の指導により茶室披きが行われました。

これより30年間、本学では松籟庵を日本文化研修道場として、学生・教職員が研鑽を重ねてきましたが、創立40周年の年にキャンパス整備計画の一環として改修を行いました。

新たな松籟庵は、当初の数寄屋建築を保ちつつ純日本庭園は近未来的な庭に趣をかえました。無機質に見える庭は枯山水様式で、砂地を海、山地を陸として地球を表し、円形の水島、大瓢箪の苔島、角形のさび水島、小瓢箪の砂島、茶室を五大陸に見立てています。また、創立期から愛しんできた桜と山紅葉、いろは紅葉を庭木とし、同時期に竣工した中央棟と松籟庵を金属製すだれと松の針葉、あるいは蛍の舞を想わせる風音オブジェで融合し、永遠にめぐる四季を演出しました。


紅葉の庭

扁額

歴史

1976年:松下幸之助氏からの資金拠出を基に、伝統的な日本文化を学ぶ施設として設置。

創建当時の松籟庵

創建当時(1976年)の松籟庵

2007年:大学創立40周年のキャンパス整備計画の一環で改修。

テープカットを行う

セレモニーでテープカットを行う、大木前理事長(右)と鈴木元学院長・学長

2018年:9月4日に関西地方に甚大な被害を与えた台風21号の影響により屋根や縁側等が原形を留めないまでに損壊。2019年4月~8月にかけて大規模な復旧工事を経て復旧。