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理工/機械 齋藤 理講師が2024年度日本非破壊検査協会 論文賞を受賞
掲載日時:2025年7月4日

 2025年6月20日、理工学部機械工学科 齋藤 理講師が一般社団法人 日本非破壊検査協会から2024年度論文賞が贈呈されました。
 一般社団法人 日本非破壊検査協会は、“物を壊さずに”その内部のきずや表面のきずあるいは劣化の状況を調べ出す検査技術である「非破壊検査法」に関する調査・研究を行い、技術水準の向上・普及を図り、もって学術文化の発展に寄与する団体です。

      

<受賞論文について>
タイトル「レーザ励起ガイド波の分散関係に基づくハニカムサンドイッチ構造のはく離検出」
六角形状のハニカムコアを表面板で挟んだサンドイッチ構造は、軽量で曲げ剛性に優れるため、航空機等に用いられます。その検査を簡便に行うために、本研究では、レーザで励起した超音波を用いる技術に注目しました。まず、コアと表面板がはく離した場所では超音波の速度が低下することを理論計算で示しました。そして、実験データから速度(の逆数)の二次元マップを作成すると、はく離を明瞭に可視化できました。これにより本手法の信頼性が向上し、産業界への実用化が近づきました。

    

<コメント>
このたびは論文賞を賜り、大変光栄に思います。これまで非破壊検査業界に貢献しようと研究に精進してきたことが実を結び、率直に嬉しく思います。このたびの受賞は、本研究の推進をご支援いただいた企業の方々、ご指導いただきました先生方、共同研究者、同僚や家族のおかげであり、皆様に深く感謝を申し上げます。今後は、これまで以上に研究に邁進し、社会に役立つ研究成果を上げていくように努める所存です。

<研究者情報>
理工学部機械工学科:齋藤 理 講師