理工学部情報工学科の遅 蘇琳(チー・スリン)助教が発表した研究論文が、2つの国際会議において高く評価され、「最優秀論文賞(Best Paper Award)」と「最優秀論文賞第2位(Best Paper Award – 2nd Place)」をそれぞれ受賞しました。
授賞式の様子(写真右:遅 蘇琳 助教)
2025年6月30日〜7月2日に福井県で開催された国際会議「The 30th IEEE/ACIS International Conference on Software Engineering, Artificial Intelligence, Networking and Parallel/Distributed Computing(SNPD2025-Summer II)」にて、遅助教は、長距離通信時にノイズが混入したデータを正確に復元する情報処理技術を提案。
短距離通信の研究が主流となっている中で、長距離通信における信頼性向上という観点から注目され、最優秀論文賞に選出されました。
また、2025年7月16日〜18日に台湾・高雄で開催された「The IEEE International Conference on Consumer Electronics – Taiwan(ICCE-TW)」では、ネットワーク内でノイズのあるデータを処理することで、通信速度の向上を実現する手法を発表。
長距離通信技術の発展に資する研究として、最優秀論文賞第2位を受賞しました。
いずれの研究も、災害時の情報収集やスマートシティにおけるデータ活用など、社会課題の解決につながる先進的な通信技術として、高く評価されました。
受賞論文
最優秀論文賞(SNPD2025-Summer II):[Combination Approach for Distributed Blind Estimation over Sensor Network]
最優秀論文賞第2位(ICCE-TW):[Block-Variable Combination Strategy for Distributed Blind Estimation in Fading Channel]
受賞に際し遅助教は「この度は最優秀論文賞に選出いただき、大変光栄に存じております。選考委員の先生方、査読者の先生方、これまでご指導いただきました多くの先生方、共同研究者の先生方に深く感謝いたします。今回の受賞を励みに、今後も研究に一層精進し、長距離通信分野における実践と学術の双方で貢献できるよう努力を重ねてまいります。」と話します。