ホーム>新着情報>プレスリリース>【追手門学院No.14】追大生が「AIスーツケース」実証実験をサポート。大阪・関西万博で実証実験中の視覚障がい者向け自律型誘導ロボット

プレスリリース No.14

2025年7月3日配信

大阪・関西万博で実証実験中の視覚障がい者向け自律型誘導ロボット

追大生が「AIスーツケース」実証実験をサポート

 
 

 アルプスアルパイン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長CEO:泉英男氏)、オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:CEO 辻永順太氏)、清水建設株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:新村達也氏)、日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山口明夫氏)の4社が、共生社会の実現を目指し、正会員として活動する一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアムは、日本科学未来館(東京都江東区、館長:浅川智恵子氏)と共同で開発している視覚障がい者向け自律型誘導ロボット「AIスーツケース」の実証実験を大阪・関西万博で実施しています。このプロジェクトに追手門学院大学(略称:追大、大阪府茨木市、学長:真銅正宏)の学生18名が実験のサポート・スタッフとして参加しています。

実証実験の様子

 「AIスーツケース」は、視覚障がい者の自立した移動を支援するために開発された、最先端のモビリティ・ソリューションです。AI(人工知能)や各種センサー、カメラを搭載し、人との対話機能も備えたこのスーツケースは、周囲の環境を認識しながら自律走行し、ユーザーを安全かつ効率的に目的地まで誘導します。日本科学未来館の館長で、IBMフェローでもある視覚障がい者の浅川智恵子氏が、出張の際に「スーツケースが自動で動いて道案内をしてくれたら」と感じたことを発端に開発が始まりました。浅川氏は本学の13期卒業生であり、2025年4月より本学の客員教授に就任されたことで本学の学生がサポート・スタッフとして実証実験に関わるきっかけとなりました。
 参加する学生18名は、実証実験で使われるAIスーツケース及び実験方法の説明や、実験参加者に帯同し、実験がスムーズ且つ安全に行われているか見守りサポートすること、また、受付対応などを担当。AIスーツケースを使用する方々をサポートし、安全な移動を支援するとともに、周囲の状況や体験者の感想、実験中に発生したトラブルなどの情報を記録・収集します。

 スタッフとして活動する辻崎貴雅さん(社会学部3年)は「実証実験でAIスーツケースの説明をしている際、視覚障がいのある方から、持ち手のボタンについて『上・下・左・右』と説明されると分かりにくいので、『前・後・左・右』で伝えてほしいと指摘され、ハッとさせられました。実証実験をサポートする中で、まるでフィールドワークのように、教室では得られない気づきや、生きた学びに直結する貴重な経験ができています。」と話します。
 実証実験は万博が終了する10月13日まで毎日9:45~17:45にロボット&モビリティステーション(大屋根リング内側の東側「エンパワーリングゾーン」)を始点・終点とし行われています。

【ポイント】

〇追手門学院大学の学生が大阪・関西万博で「AIスーツケース」の実証実験をサポート
〇実証実験の運営補助に加え、ユーザーの行動記録などデータ収集・分析にも関与
〇社会課題に向き合う現場での実践を通じ、大学外での主体的な学びを獲得

▼本件に関する問い合わせ先

追手門学院大学 広報課 蛯原 織田

TEL072-665-9166

メールアドレス:koho@otemon.ac.jp