心理学研究科

専攻履修及びその他についての諸注意(博士前期課程)

Ⅰ 一般的事項

  1. (1)専攻履修については、 大学院学則、 学位規程、 研究科規程、その他の規程を熟読の上、開講科目一覧表やシラバス等を参照し、 履修科目を決定すること。
  2. (2)履修登録、研究指導計画書を所定の方法に従って、 指定の期日までに行うこと。 履修登録がされていないと、 単位修了の認定を受けることができない。

Ⅱ 研究指導要綱、研究指導計画書

 研究指導要綱、研究指導計画書は大学院に在学する学生に対し、予め1年間の研究内容や計画を明示し、指導教員・学生がそれぞれ確認するものです。
 学生は、研究指導要綱に基づき、研究指導教員(副指導教員)と面談を行い、研究指導教員の助言・指導の基、研究指導計画書を作成し、各学年の期首に教務課に提出すること。
 なお、研究指導については、日頃より研究指導教員の指導・助言を受け、課題の確認を怠らず行い、期末に、改めて、研究指導教員と期末面談を行い、研究指導の確認・検証の基、その内容を研究指導計画書に認め、教務課に提出すること。

Ⅲ 履修及び単位修得

  1. (1)履修及び単位修得については以下の通りである。
     心理学研究科心理学専攻にあっては、臨床心理学コース、生涯発達・生涯教育心理学コース及び社会・環境・犯罪心理学コースの 3 コースがあり、原則としてコースの変更は認めない。
     単位修得については、臨床心理学コースは必修、選択必修及び選択を含めて、開講科目表の履修区分に従って、合計30単位以上を修得しなければならない。生涯発達・生涯教育心理学コースと社会・環境・犯罪心理学コースは演習及び実習6単位以上、講義24単位以上、合計30単位以上を修得しなければならない。各コースの開講科目は、必修科目、選択必修科目、選択科目にわかれ、それぞれの専攻生は、当該コースの指定にしたがって修得すること。また開講科目には、学年指定、履修制限があるので、開講科目表を参照し、所定の方法により単位を修得しなければならない。なお、単位を修得した科目に対しては、再度履修しても単位を与えない。
     所属コース以外のコースの特論科目については、8単位を上限として履修を認める。ただし、これらの科目については、取得単位を修了単位としては認定しない。
  2. (2)学業成績は、100点満点で60点以上を合格とする。

Ⅳ 修士論文

  1. (1)修士論文計画書(2,000字以内)は、論文提出の6ヶ月前までに指導教員へ提出しなければならない。
  2. (2)修士論文を提出するものは、論文3部(2部はコピーでもよい)を提出期限(1月14日あるいは6月30日。ただし、本学の休業日に当たる場合は翌日)までに提出しなければならない。なお、期日に遅れたものは受理しない。
  3. (3)修士論文は次の事項を基準として、厳格に審査する。
    ① 研究テーマが独創的でありその設定が妥当なものであるか。そのテーマについて問題意識を的確に把握しているか。
    ② 設定した研究テーマに合致した方法論、調査・実験方法あるいは論証方法を選択しており、それに即した資料の取り扱いが適切であり、具体的な分析・考察がなされているか。
    ③ 心理学研究における倫理規定は遵守されているか。
    ④ 論旨の展開が明確かつ一貫しており、論文構成が体系的になされているか。
    ⑤ 論文の記述(本文、図、表、引用、文献表など)が十分かつ適切であるか。
    ⑥ 先行研究との関連の位置づけが妥当であるか。
  4. (4)修士論文は、20,000字以上とする。
  5. (5)論文の審査は口頭試問とし、3名の教員が担当する。(臨床心理学コースにおいては1名は臨床心理士資格保持者であること)
  6. (6)病気その他やむをえない事情により修士論文を期日までに提出できないものは、その理由を証する書面を添えて期日までに研究科長に願い出た場合に限り、延期を許可することがある。
  7. (7)修士論文の審査に不合格の場合、あるいは提出しなかった場合には、次年度の前期に提出することができる。この場合には、6月30日までに修士論文を教務課に提出しなければいけない。
    ただし、病気その他やむをえない事情により修士論文を期日までに提出できないものは、その理由を証する書面を添えて期日までに研究科長に願い出た場合に限り、延期を許可することがある。

Ⅴ その他

【学位論文の中間報告会(院生研究会)】

心理学研究科では、新しい知見の獲得を目的として、研究科の各コース構成員(学生・教員)が参加し、提出予定の学位論文の構成や概要について発表し、指導・助言を受ける「中間報告会」を開催する。

専攻履修及びその他についての諸注意(博士後期課程)

Ⅰ 一般的事項

  1. (1)専攻履修については、 大学院学則、 学位規程、 研究科規程、その他の規程を熟読の上、開講科目一覧表やシラバス、履修モデル等を参照し、 履修科目を決定すること。
  2. (2)履修登録、研究指導計画書を所定の方法に従って、 指定の期日までに行うこと。 履修登録がされていないと、 単位修了の認定を受けることができない。

Ⅱ 研究指導要綱、研究指導計画書

 研究指導要綱、研究指導計画書は大学院に在学する学生に対し、予め1年間の研究内容や計画を明示し、指導教員・学生がそれぞれ確認するものです。
 学生は、研究指導要綱に基づき、研究指導教員(副指導教員)と面談を行い、研究指導教員の助言・指導の基、研究指導計画書を作成し、各学年の期首に教務課に提出すること。
 なお、研究指導については、日頃より研究指導教員の指導・助言を受け、課題の確認を怠らず行い、期末に、改めて、研究指導教員と期末面談を行い、研究指導の確認・検証の基、その内容を研究指導計画書に認め、教務課に提出すること。

Ⅲ 単位修得

  1. (1)特別研究科目8単位以上と特別演習科目12単位以上、合計20単位以上を修得しなければならない。
  2. (2)博士論文を提出し、最終試験に合格しなければならない。
    また、毎年度に研究科によって開催される「博士中間報告会」において口頭による研究報告を行う。
  3. (3)学業成績は、100点満点で60点以上を合格とする。

Ⅳ 博士論文

  1. (1)博士論文計画書は、 論文提出の1年前までに指導教員に提出し、 承認を得なければならない。
  2. (2)博士論文を提出する者は、論文4部、論文要旨4部、履歴書4部、研究業績一覧表4部、学業成績証明書1部を提出期限までに提出しなければならない。
  3. (3)学位論文の提出のためには、特別研究科目2科目以上ならびに特別演習科目Ⅰ・Ⅱを修得し、特別演習科目Ⅲを履修または修得していなければならない。
  4. (4)博士号の学位は本国における最高学位として位置づけられており、審査を受けた博士論文は公開義務があるなど学位の質を保証し、審査の透明性や客観性を確保するために厳格な取り扱いが課されます。
    心理学研究科では、提出される予定の博士論文が学位審査を受けるに値するかを確認し、学位および博士論文の質保証に資するため「予備審査」を実施する。予備審査にて、提出可と判断された後、本審査のための最終稿を提出することとする。
  5. (5)博士論文の審査については、ディプロマ・ポリシーに基づき、以下の項目について総合的に評価する。
    1)学位論文の内容に新規性が認められ、当該分野の発展に貢献できる内容を含むこと。
    2)研究目的が明確で、研究方法と分析が適切であること。
    3)論文の構成が的確であり、論理的に一貫した考察がなされていること。
    4)当該テーマに関する国内外の先行研究を適切に検討し、当該分野の研究動向の中に適切に位置づけていること。
    5)論旨の展開が十分理解しやすく、順序立てて明瞭に記述されていること。
    6)研究倫理について十分理解し、それを遵守していること。
    7)公聴会での論文内容の発表と質疑に対する応答が論理的かつ明確に行われたこと。

Ⅴ その他

【学位論文の中間報告会(院生研究会)】

心理学研究科では、新しい知見の獲得を目的として、研究科の構成員(学生・教員)が参加し、提出予定の学位論文の構成や概要について発表し、指導・助言を受ける「中間報告会」を開催する。

【学位審査のための公聴会】

心理学研究科では、学位の質を保証し、博士論文の通用性・信頼性を確保するため、博士論文の審査の一環として「公聴会」を実施する。公聴会は透明性や客観性も担保するため、一般の方も含め広く公開したかたちで開催し、博士論文提出者による博士論文内容の発表と参加者による質疑・応答をおこなう。

3Pと定義

ディプロマ・ポリシー
学位授与方針。

 心理学研究科では、高度に専門化した心理学の知識と技能を基盤に、現代社会における心理的な諸問題の解決をめざして、研究および実践活動をおこなう能力を備えた主体的かつ独立的に社会で有為に活躍できる人材を輩出することを目的としている。具体的には臨床心理士、臨床発達心理士、学校心理士等の心理職に就き活躍できる高度専門職業人、知識基盤社会を支える役割を果たす高度な心理学の専門的知識を有する教養人、そして将来研究者となる学術能力を備えた人材を育成することである。
 この心理学研究科の目的に沿って設定した授業科目を履修し、必要単位数を修得するとともに学位論文の審査および口頭試問に合格し、かつ以下の資質や能力を備えたものに対して学位を授与する。

【博士前期課程】
  1. 幅広く深い心理学の専門知識・技能、研究法や分析手法、心理学固有の推理能力といった研究能力を身につけている。
  2. 実際の場面で心理学的問題解決が出来る高度な専門性を必要とする職業を担う能力を身につけている。
  3. 豊かな人間性と高度な倫理性とをもって自らの研究を遂行する能力を身につけている。
【博士後期課程】
  1. 心理学における高度な専門的知識を有するだけでなく、心理学の先端的な研究方法と対応スキルを持ち、実践することができる。
  2. 幅広い観点から、心理学研究の発展に寄与するような教育研究に携わることができる。
  3. 心理学及び関連領域において幅広く貢献する高度心理専門職業人の育成に資する人材の養成に携わることができる。

など教育・研究に携わる人材を養成することを目指している。
 このような目的のため、また、毎年度、心理学研究科によって開催される「博士中間報告会」において口頭による研究報告を行わなければならない。博士後期課程では3年以上在学し、必要な単位を取得し、博士論文を提出し、修了要件に基づいて審査を行い、合格した者に博士の学位を授与する。

カリキュラム・ポリシー
教育課程の編成・実施方針。

 心理学研究科では、本研究科の教育目的を達成するために、多種類の科目を設け、学年別に配置している。

【博士前期課程】

 心理学の各専門分野の知識や考え方を習得するために特論科目を、心理学の専門分野の研究法や分析法、さらに技法や療法、支援法などを学ぶために演習科目を配し、その分野に関わる研究能力と高度な専門性を必要とする職業を担うための実践的能力を身につけるために実習を設けている。また修士論文を完成する過程で、問題の設定の仕方、妥当な研究方法の選択と創出、そして得られた研究成果とその意義について論理的にまとめる能力を身につけるためにコース演習を設けている。

  1. 臨床心理学コースでは、心理臨床の専門的知識・技能を用いて心理的問題に関わり援助するための高度専門職養成、および臨床心理学の研究者として必要な資質の育成ができることをめざして、財団法人日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士」資格試験の受験資格である第1種指定大学院の条件を満たす実践的カリキュラムを構成している。
  2. 生涯発達・生涯教育心理学コースと社会・環境・犯罪心理学コースでは、高度な専門職業人、ならびに知識基盤社会を支えるための専門的な発達心理学や教育心理学、 社会心理学の知識を持った教養人及び研究者に必要な資質の育成ができることをめざして、さらに「臨床発達心理士」と「学校心理士」の受験資格が得られるように各資格認定運営機構からシラバス認定を受けた科目からなるカリキュラムを構成している。
【博士後期課程】

 博士後期課程では、高度な専門的知識を持ち、心理学研究の発展に寄与するような教育研究に携わる人材の育成ならびに、心理学の基礎分野の専門知識と対応スキルを持ち、公認心理師に加え、臨床心理士、臨床発達心理士をはじめとした幅広い臨床・応用領域で社会貢献できる高度心理専門職の育成に資する人材の育成を目指している。したがって、博士後期課程においては徹底した研究指導を行いつつ、漸次領域横断的なアプローチの指導へと移行できるよう柔軟な教育体制を敷いている。
 博士後期課程では、

  1. 特別演習科目において博士論文の作成を指導する中で、高度な専門的知識を用いて現代社会における心理学的な問題を発見し、科学的な方法によって解決できる資質を身につける。
  2. 特別研究科目において自身の専門領域とともに関連領域の理論枠組みや研究法を学ぶことを通じて、領域横断的な研究能力を身につける。

の方針に従って、カリキュラムを編成している。

アドミッション・ポリシー
入学者受け入れ方針。

 心理学研究科では、本研究科の教育目的を達成するために、以下に記した志向・態度・意欲や知識・能力を持つ人を求める。

【博士前期課程】
  1. 心理学について強い問題意識を持ち、高度な心理学の専門知識・技能を備えた職業人をめざす人
  2. 生涯にわたり学習しようとする意欲を持ち、多様な心理学的事象に関して社会に貢献しようとする熱意を有する人
  3. 専門研究者を目指し、心理学の各分野の実証的研究をふまえて、多角的・総合的視点から研究を行うのに適した資質を持つ人
【博士後期課程】

博士後期課程ではとくに、

  1. 心理学における高度な専門的知識を有するだけでなく、心理学の先端的な研究方法と対応スキルを持ち、実践することができる
  2. 幅広い観点から、心理学研究の発展に寄与するような教育研究に携わることができる
  3. 心理学及び関連領域において幅広く貢献する高度心理専門職業人の育成に資する人材の育成に携わることができる

など教育・研究に携わることを目指している人を求めている。

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