2026年、追手門学院大学は創立60周年という大きな節目を迎えました。
経済学部と文学部の2学部で開学した本学は、この60年間のほとんどの期間をいわゆる文系の総合大学として過ごしてきました。近年、本学が力を入れて取り組んできたのは、従来の文系、理系といった区分にとらわれない、文理を超えた教育への挑戦です。
社会の進化進展が激しく、従来の学問体系には収まらない事象や複合領域が増える社会の要請に応えるために、文系学部の中に理系的な要素を取り入れ、さらに理工学部を新設することで9学部3研究科を擁する文理にまたがる総合大学へと成長してきました。
2025年に茨木総持寺キャンパスに開設した新校舎Academic Baseでは、学生や教職員が混在する環境を作り出し、多様な交流によって、分野を超えて異分野の人間と協働できる力を育み、「持続可能な心地よい社会」を創る人材の育成を目指しています。
また、AIをはじめとするデジタル技術の力を借りて、多くの情報を容易に得ることができるようになった今、あらゆる情報の質を問う力の育成が、大学に求められています。
今後、さらにAIが汎用化する時代において、その情報の質を見極めるには、総合的な人間の知性が必要であり続けるものと考えています。高等教育機関である大学が提供すべきは、やはりこの総合的な人間の知性を身につけるための教育です。
この教育は、知識を提供するだけでは不十分です。大学は、物事の本質を鋭く見抜く観察力と、あらゆる文脈のなかで臨機応変に、しなやかに振舞う応用力、そして予見性を含む豊かな想像力など、多角的に幅広く身に付ける場であるべきです。
もちろん、総合的な人間の知性は大学の4年間だけで十分に身に付くものではありません。学生たちには、常に、大学においてまず学ぶ方法を身に付け、一生学び続け、自らをアップグレードし続けてほしいと呼び掛けています。
60周年という節目は、これまでの歩みを振り返るだけではなく、大学全体のさらなるアップグレードへ挑戦する新たな出発点でもあります。
これからも、本学は未来社会を切り拓く人材育成に挑戦し続けてまいります。 皆さまの温かいご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
