大学紹介 Guideご挨拶

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 これからの大学とは、どのような場であるべきでしょうか。
 世の中には、あらゆる情報があふれています。我々は日々、さまざまな情報と接し、それらを知識として吸収していますが、それらの情報は均質ではなく、誤った情報も多く混じっています。
 AIをはじめとするデジタル技術の力を借りて、多くの情報を容易に得ることができるようになった今こそ、よけいにそれら情報の正否や質を見極める必要性に迫られています。情報とは、その量だけでなく、質によって価値が変わります。大学に求められているのは、あらゆる情報の質を問う力の育成です。

 今後、さらにAIが汎用化する時代においても、その情報の質を見極めるには、総合的な人間の知性が必要であり続けるものと考えられます。高等教育機関である大学が提供すべきは、やはりこの総合的な人間の知性を身につけるための教育です。
 この教育は、知識を提供するだけでは不十分です。大学は、物事の本質を鋭く見抜く観察力と、あらゆる文脈のなかで、臨機応変に、しなやかに振舞う応用力、そして予見性を含む豊富な想像力など、多角的に幅広く身につける場であるべきです。

 もちろん、総合的な人間の知性は、大学の4年間だけでは十分には身に付きません。学生たちには、常に、大学においてまず学ぶ方法を身に着け、一生学び続け、自らをアップグレードし続けるよう呼び掛けています。学ぶことの価値は、学びの不断の継続により指数関数的に増大すると考えられるからです。
 しかもそれは、必ず学生自身が自ら選び取った主体的な学びでなければなりません。なぜなら、自ら学ぶ方法を身につけておかないと、独りでの学びの継続が難しいからです。その学びの成果が総合されていく過程で、ようやく、世に氾濫する情報が、真の知識、さらには人間の知恵へと昇華します。

 追手門学院の教育理念である「独立自彊・社会有為」は、この主体的な学びと、一生の学びによって得られる社会との強いつながりを意味するものでもあります。この理念の下、本学がこれまで目指してきたのは、「心地よい未来社会を創る人材を育成し、未来社会のモデルを提供する、一歩先を走る大学」です。そこは、構成員すべてにとっても、まずもって「心地よき場」であるべきと思います。
 そのような場を目指し、2020年4月に初めて学長に就任した際、次の三つの合言葉を掲げました。

  1. Student First
  2. ブランド化
  3. 笑顔づくり

 この時の想いは、今も変わっておりません。
 加えて、予測不可能な未来社会を生きる学生たちのために、AIを含めた本学の教育DXの挑戦を加速させ、文理の別を超えた、広く深い学問の修得ができる環境づくりを目指します。そこでは、あるべき学びの道筋やその効果が可視化され、学生たちの主体的な学びを支援し、促進します。
 学生たちが、自ら成長し、笑顔を輝かせ、一生学び続けていくこと。このために微力を尽くします。

 学生たちの、そして我々みんなの、心地よい未来のために。