【理工/数理DS】本浦庄太助教が日本数学会2026年度年会で特別講演を実施
2026年3月23日(月)から26日(木)にかけて、日本数学会の2026年度年会が東京理科大学神楽坂キャンパスにおいて開催され、3月24日(火)に理工学部数理・データサイエンス学科の本浦庄太助教が「数学基礎論および歴史分科会」にて特別講演を行いました。
講演題目は「動的認識論理の一般的枠組みと逆行為演算子」です。
本講演ではまず、動的認識論理の基本的な考え方について解説が行われました。動的認識論理は、コミュニケーション行為に伴って各主体の知識や信念といった認識状態がどのように変化するかを扱う論理体系であり、情報共有や意思決定の過程を理論的に捉える枠組みとして研究が進められています。
続いて、本浦助教は従来個別に提案されてきた多様な理論を統一的に扱う一般的枠組みに関する自身の研究を紹介しました。
さらに講演では、この枠組みの発展として提案された「逆行為演算子」に関する研究内容が示されました。
これは、ある行為が実行される直前の状態において成立していた事柄を論理式として記述するための概念であり、時間的な前後関係を含む認識の変化をより精緻に分析することを可能にするものです。本浦助教は、この手法により動的認識論理の表現力が自然に拡張される点を説明しました。
本研究の背景には、複数の主体が関与する情報伝達や意思決定の過程を形式的に理解する必要性があります。特に近年は、人工知能や分散システムの分野において、複雑な情報の更新や共有を扱う理論的基盤の重要性が高まっています。本浦助教の研究は、こうした課題に対して論理学の立場から基礎的な枠組みを提供することを目的としています。
本学理工学部数理・データサイエンス学科では、数学的理論とデータサイエンスの融合を軸に、基礎と応用の両面から教育・研究を推進しています。本浦助教の研究は、論理学という基礎分野に位置付けられながらも、情報科学分野への応用可能性を有しており、学際的な学びの展開に寄与するものです。
<研究者情報>
・理工学部 数理・データサイエンス学科 本浦 庄太助教
