大学紹介 Guide学⻑メッセージ⾔伝

2026.03.30

3月は去る

 大阪でも桜の開花宣言が出されました。2025年度学位授与式も終わり、新年度がすぐ目の前に近づいてきました。2月に続き、3月もあっという間に去りつつあります。  
 この季節になると、やはり気分が華やぎます。春は英語でspringですが、気分が跳ねているような様子をよく表しています。また、springは泉や水源も意味しますが、これもまた、湧き出てくる春の動きを示しています。そもそも春の語源は、芽が「張る」や、田畑を「墾る」などとされます。すべてに共通して、新しい動き出しを表現しています。
 2026年度入試では、志願者がさらに増え、14年連続志願者増となりました。この4月から、昨年以上の数の新入生が入学する予定です。多くの新しい多様な出会いが期待されます。  
 大学は今年、創立60周年を迎えます。4月からは、OIDAIアプリに、AIアカデミックアドバイザーOIDAI+が搭載され、皆さんの学びを多角的に支援します。これも他大学に先駆けた試みです。  
 もちろん、AIも万能ではありません。OIDAI+も、時に、誤った情報を与えるかもしれません。ここで大切なのは、AIに頼り切るのではなく、AIの情報を点検し、他のツールや教職員の助けも借りながら、情報の正否を自ら見極める力を養うことです。これは、皆さんが社会に出てからもずっと続く、AIを始め、新しいデジタル技術との付き合い方です。
 時代が進むにつれ、道具や技術は進化します。しかし、桜は毎年、同じように花を咲かせ、我々も毎年、花見に出かけます。桜は去年見たからもういい、ということにはなかなかなりません。  
 我々の時間は、螺旋階段を上るように進んでいるのかもしれません。同じことを繰り返しているようで、徐々に上がっていく。その繰り返しと成長のいずれも、我々には重要なものと思われます。  
 春はまたやってきました。これは朝とも同じです。皆さんには、昨日と同じ朝ではなく、去年と同じ春ではなく、意識して、一つ成長した新しい朝や春にしてほしいと思います。  
 ちなみに朝という漢字も、草原に朝日が昇る様子を表すと言われています。  
 フランス語で春はprintempsですが、この語を辞書で引くと、「青春,若い盛り」や「希望の時期」などという意味も出てきます。若い皆さんにとって、今春が、希望に満ちたものであることを心より願います。