大学紹介 Guide学⻑メッセージ⾔伝

2026.10.19

臨機応変とは

 

 長い夏休みも終わりました。秋学期の皆さんの生活のリズムやペースはいかがでしょうか。
 9月9日に、創立60周年記念講演会・シンポジウムを開催し、加速度的にAIが進展する現代だからこそ、という前提で、「しなやかで、研ぎ澄まされた総合的〝人間知性〟を育む」という新しい教育方針を発表しました。シンポジウムには、大城まほろさん(経営学部3年)、坂尻積義君(現代社会文化研究科修士課程1年)、上條夏葉さん(心理学部4年)、森川咲穂さん(社会学部3年)、近澤花乃音さん(理工学部2年)、阪本想菜さん(理工学部2年)の6人が登壇し、AI時代の大学の在り方や教育についての議論に参加してくれました(理工学部2年の笹嶋快君も一緒に準備してくれました)。

 新教育方針の「しなやか」という言葉には、予測不能で不確実な未来社会を生き抜くために、様々な事象や出来事に臨機応変に対応できる力の意が込められています。
 では、臨機応変の対応力とは、どのようにすれば身に着くのでしょうか。もちろん、それが容易でないことは予想されます。以下のような方法はどうでしょうか。
 例えば、原因不明の体調不良に陥り、専門クリニックに行った場合、その医者の専門外の原因であった場合には、そこでは解決しません。一方、大きな総合病院に行けば、より原因に近い専門医に診てもらうことができます。ただしこの解決方法には、複数の専門医が必要です。たった一人の医者が、すべての専門分野について通じていれば理想的ですが、これも現実的には困難です。
 この時、医者が一人で抱え込まずに、他の医者を適切に紹介できれば、病気も早期発見できるはずです。要するに問題解決の方法をより早く見つけることができれば、自分の手に拠らなくても、それが臨機応変の対応と言えるわけです。
 自分の専門知識だけではなく、より大きな視野に立って、事象や出来事を俯瞰すること。
 ぜひ、この広い視野と俯瞰的な見方を普段から意識してみてください。硬直した見方でなく、他の視点も出てくると思います。それにより自分の行動の選択肢を増やせば、臨機応変な対応に近づきます。

 私はこの「しなやか」という言葉が大好きです。これは様々なことにうまく波長を合わせられることをも意味します。試してみませんか。