マンスリー・インターナショナル交流ワークショップ:モンゴル
4月25日に実施した第一回中高大交流ワークショップは、異なる年代の学習者が共に学び、文化理解を深めることを目的とした取り組みでした。ワークショップの冒頭では、参加者の皆さんに「モンゴルと聞いて何を思い浮かべるか」を問いかけ、自由に発言してもらいました。この導入は、参加者一人ひとりの持つイメージや先入観を可視化し、互いの考えを共有しやすい雰囲気をつくる効果がありました。中学生から大学生まで幅広い年代の参加者が、「草原」「馬」「遊牧民」など率直に答え、場が自然に和やかになりました。
その後、私は参加者のイメージを踏まえ、モンゴルの首都ウランバートルの写真を提示しました。高層ビルが並び、都市化が進んだ景観を目にした参加者からは、「想像よりずっと発展している」という驚きの声が多数上がりました。この瞬間、参加者が自身の中の固定観念を更新し始めたことを強く感じました。さらに私は、「モンゴル人=遊牧民」という一般的な誤解についても丁寧に説明しました。確かに遊牧文化はモンゴルの重要な伝統の一つですが、現代では多くの人々が都市部に住み、会社員として働いたり、学生として学校に通ったりしています。一方で、現在も遊牧生活を続けている家庭もあり、季節ごとに移動しながら家畜と共に暮らす彼らの生活様式についても、可能な限りわかりやすく紹介しました。これにより、参加者は「伝統文化」と「現代社会」という二つの側面が共存していることを理解しやすくなったように見受けられました。
続いて、モンゴル文化に関するプレゼンテーションを行い、「ナーダム」や「ツァガンサル」といった伝統行事、相撲競技であるブフ、馬術、民族衣装デール、遊牧民の生活、主要産業など、多面的な情報を紹介しました。また、クイズ形式のアクティビティも取り入れ、羊の頭数や識字率、主要輸出品、民族構成などの問いに対し、参加者同士が協力しながら答えを考える姿が見られました。さらに、旅行会社を想定した「日本人観光客を増やすためには何ができるか」というグループワークでは、年代の異なる参加者が活発に意見を交わし、多様な視点が集まる有意義な時間となりました。
特に印象的であったのは、学年差が学びの妨げになるのではなく、むしろ互いの理解を深める資源として働いていた点です。中学生は率直で柔軟な疑問を投げかけ、高校生は自分の知識をもとに応じ、大学生は議論を整理し説明を補足するなど、各年代が自然な形で役割を果たしていました。また「モンゴル」という誰にとっても専門外のテーマを扱ったことで、参加者間の立場がフラットになり、どの年代の学習者も安心して意見を述べやすい環境が形成されました。
一方で、情報量が多かったため、年代によって理解の速度に差が生じる場面もありました。今後は説明のペースや問いかけ方にさらに工夫を加え、全員がより参加しやすい構成を目指す必要があると感じました。しかし、クイズやゲーム的要素を取り入れたことで、集中力を維持しながら楽しんで学ぶ姿が多く見られた点は、大きな成果であるといえます。
総括しますと、本ワークショップは、参加者が抱くモンゴルへの先入観をほぐし、伝統と現代が共存する多様な姿を理解してもらう貴重な機会となりました。冒頭のイメージ共有から首都の紹介、そして遊牧生活の説明や協働学習まで、全体として深い学びと世代間交流が実現できたと感じています。今後もこのような学びの場を継続し、異文化理解と世代間コミュニケーションの促進に努めていきたいと思います。






