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財務諸表を活用した企業分析の実践
経営学部の宮宇地俊岳が担当する3年生ゼミ「発展演習」では、学生を4つのグループに分け、自分たちが関心をもった業界・企業を取り上げて企業分析に取り組みます。8期生たちは、任天堂、良品計画、Can☆Do、Netflixの分析に取り組みました。分析の視点は、財務諸表分析にとどまらず、業界構造分析、経営戦略分析、企業価値評価までを含んだ総合的な分析を実践します。調査の過程で次々と疑問が浮かびあがってきます。この業界はそもそもどこから収益があがってくる構造なのかといった点や、経営戦略の差が財務比率のどの指標に影響を与えうるかといった点です。そのような点に対し、仮説を立てながら分析を進めていきます。分析した成果は、名古屋市立大学の高橋ゼミ生との合同ワークショップの場で報告してもらい、他大学の学生・教員からも評価を受けます。
Member Growthメンバーの成長
経営学部 経営学科 林 杏子
私たちのグループではNetflixの戦略提案を行いました。あえて役割分担は行わず、まとめた分析情報を客観的な視点から見つめ直し、全員で議論するようにしました。また、発見した課題を自ら率先して調査し、さらに深掘りしていくことでストーリー性のある報告ができました。今後の社会人生活でも必要な手法になるので、ゼミでの経験を生かしていきたいです。
私の伸びた力! 課題解決力・分析力
経営学部 宮宇地 俊岳 先生
企業分析の実践は「会計情報を使いこなす」という視点からの学びです。必要な情報はいつ・どこで開示されるのか。財務比率の指標間で整合性の無い動きはないか。受け身にならず、協働し、数値で裏付けをとりながら、分析対象企業の経営上の課題を指摘し戦略提案をする。ワークショップで報告し質疑に応答する。これらの体験は社会に出てから求められる力の形成に大いに役立つと思います。
教員、企業・パートナーからのコメント