書籍情報
ローカル・ガバナンスと社会的企業 新たな地方鉄道経営
- 著 者
- 古平 浩
- 定 価
- 2,750円
- ISBN
- 4907574055
- 発行日
- 2014年2月19日
- 体 裁
- 22cm 310ページ
内容紹介
今、地方鉄道は廃線と背中合わせである。需給調整規制などの規制により、地方の公共交通機関の経営は支えられてきた。しかしそれが新自由主義のイデオロギーの台頭により、それまでの枠組みが崩れていく。ゆえに、地方鉄道のあり方を論じるうえで、これまでの交通研究の概念に囚われることなく、ローカル・ガバナンス論の射程も見据えた新たな議論のステージが不可欠といえよう。本書では、今日の地方鉄道が置かれている現状について、市民協働の方向やガバナンスのありようについても検討しながら、日本型社会的企業の方向性についても案出していく。
目次
序章 現代社会における地方鉄道の関わり
第1章 交通研究の手法と系譜
第2章 ガバメントと政策決定
第3章 動かぬ政策決定
第4章 多様な価値の間の合意形成
第5章 新たなガバナンスとアソシエーショナリズム的展開
第6章 ガバナンスの多様性
第7章 地方鉄道経営における「上から」の「新たなガバナンス」
第8章 新たなステークホルダー「かしてつ応援団」
第9章 ガバナンスの新展開「地域公共交通活性化・再生法」
第10章 地方鉄道経営と市民協働の射程