書籍情報

数奇の場所を文学化する 宮本輝の小説作法 Part2

数奇の場所を文学化する 宮本輝の小説作法 Part2

アマゾンhonto紀伊國屋書店
著 者
真銅 正宏
定 価
2,750円
ISBN
4907574239
発行日
2020年11月30日
体 裁
21cm 205ページ

内容紹介

宮本輝の小説には、日本中、そして世界中から選ばれた印象的な場所が、物語の展開に必然の舞台として設定されている。現実に存在する日常空間が、コネクティング・ドッツ、すなわち、いろんな「点」を作り、その「点」と「点」がつながっていくことによって、魅力的な文学空間が形成されていく様子を本書では筆者とともに追体験することができる。


目次


はじめに ー宮本輝の小説作法ー

第11章 「花の降る午後」 ー神戸・異国情緒とレストランー

第12章 「愉楽の園」 ーバンコク・アジアという遠くて近い場所ー

第13章 「海岸列車」 ー城崎/鎧・山陰本線の空気ー

第14章 「ここに地終わり 海始まる」 ーロカ岬・病気療養と希望ー

第15章 「彗星物語」 ー伊丹・留学生を含む家族とビーグル犬ー

第16章 「オレンジの壺」 ーパリ・フランスという憧れー

第17章 「朝の歓び」 ーポジターノ・南イタリアの風ー

第18章 「にぎやかな天地」 ー滋賀/新宮/枕崎・発酵食品の匂いと味ー

第19章 「骸骨ビルの庭」 ー十三・食堂の味と三つの時間ー

第20章 「田園発 港行き自転車」 ー富山・再開の物語ー

おわりに ー事実から小説へー