2023年11月25日(土)に京都リサーチパークで、関西広域連合協議会主催の学生等意見交換会が開催され、本学経済学部 藤好陽太郎教授のゼミに所属する3年生の横田和磨さん、庄司兼三さん、徳島祐成さん、小中玲奈さん、横松隆司さん(チームArdent)が、外国人観光客をターゲットに「寺社」の魅力をコンテンツ化する地域活性化策を政策提言し、「特別賞」を受賞しました。
受賞の様子
関西広域連合では、若者世代の意見を政策に活かすことを目的に、大学生などからの政策提案を募集し、同連合の構成府県および市の若手職員と意見交換会を実施しています。
9月の予選では、19チームが参加し、書類審査により選考された8チームが本選に出場、政策のプレゼンテーションを行いました。
学生たちは、地方創生をテーマに地方の寺社に観光客が増加することで、寺社が地域活性化の中心になるような取り組みをまとめた“Tera Jin BOX”を提案しました。寺社の歴史や周辺地域の魅力などを発信するVRコンテンツを整備し、訪日外国人観光客にVRゴーグルを通して体験してもらうことで、寺社への参拝を促そうというものです。
提案に際して、関西国際空港や三ノ宮駅などで200人を超える訪日外国人にアンケートを実施し、寺社の歴史をVRで体験する際にどういったコンテンツが喜ばれるかをヒアリング。寺社にまつわるストーリーや神話、建立された背景などを知りたいというニーズを見出し、地方の寺社に訪れるきっかけづくりの施策として提案を行いました。
また、調査の中で、外国人観光客が「俳句」への興味関心が高いことにも気づき、俳句大会などの開催なども提案していることも特徴です。
地域活性化の一つの政策として、寺社を中心に据えた企画提案が評価され、特別賞を受賞しました。
リーダーの横田さんと副リーダーの庄司さんは、「最優秀賞を取ることができなくて悔しい気持ちだが、目標達成に向けて、小さな目標を立てて企画を練っていったことが大きな経験となった。全員で同じ目標を持てたからこそ、4カ月間ものプロジェクトを最後までやり抜くことができた。」とコメントをしました。
12月19日(火)には、真銅正宏学長に結果報告を行い、学長からは「プロジェクトを通して、今まで見てきた寺社とは異なる視点で寺社を見るようになったと思う。視点を変えて見ることで新たな発見があることに気付いたことこそが“学び”です。」と学生たちの取り組みを称えました。
上段:左から徳島さん、真銅学長、横松さん、藤好先生
下段:左から小中さん、横田さん、庄司さん
真銅学長にプレゼンする様子