法学部が、2024年1月から地域連携の新たな取組みとして開催している「茨木市×追手門学院大学法学部連携講座」で、第4回と第5回の講座を茨木市立生涯学習センターきらめきで開催しました。2月22日(木)には柴田尭史講師が「選挙と議会」をテーマに、また3月4日(月)には志賀典之准教授が「日常生活で役立つ著作権法の基礎知識」をテーマに、それぞれ講座を担当しました。
柴田講師は、選挙や議会に不信感が抱かれた時代があったものの、それでも選挙や議会が維持・実施されるのはなぜかと問いを立てた上で、日本国憲法の文言から民主制、国会、選挙の意味内容を丁寧に読み解く一方、選挙や議会が社会において果たす種々の機能の実情や現代議会民主制下での政党の位置づけをも視野に収め、国民代表機関である議会への信頼とチェックの持続的なプロセスにこそ選挙の意義が認められるのではないかと説きました。15名ほどの受講者は、選挙や国会・地方議会に高い関心をお持ちの方が多く、講演終了後に多くの鋭い質問・意見が寄せられました。
第4回講座に登壇した柴田尭史講師
また、志賀講師は、著作物の保護と利用に関するルールである著作権法を取り上げ、著作物(著作物でないもの、特殊な著作物等)、著作者、著作権の内容(著作権者は何ができるのか等)、著作権の例外(私的使用のための複製等)とライセンスなどの基本項目について、インターネット環境下での情報発信・利用において生じる具体的問題も数多く取り上げながら、著作権法による著作物の保護と利用の仕組みをわかりやすく網羅的に解説しました。AIと著作権に関する質問が出るなど、受講者の方々の著作権に関心は非常に高く、35名ほどの受講者が熱心に講義に耳を傾けていました。
第5回講座に登壇した志賀典之准教授
追手門学院大学法学部ホームページでは、今後の講座の予定や開催報告などを随時配信しています。
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