追手門学院大学 理工学部情報工学科の遅 蘇琳(チー・スリン)助教が、2025年11月21日から23日に中国・福建省福州市で開催された国際学術会議「The Seventh International Conference on Smart Vehicular Technology, Transportation, Communication and Applications(VTCA 2025)」において、最優秀論文賞を受賞しました。
VTCA 2025は、スマート車両技術、交通、無線通信とその応用を主題とする国際学術会議で、研究分野は次世代通信インフラや分散処理システムなど多岐にわたり、理論から実装まで幅広いテーマが議論されます。
受賞した論文は「Enhancing Distributed Estimation over Sensor Networks Using Channel-Aware Variable Step-size Approach(チャネル状態を考慮した可変ステップサイズ法によるセンサネットワークにおける分散ブラインド推定の性能向上)」です。
本研究は、多くのセンサが協力して情報を集める「ワイヤレスセンサネットワーク(WSN)」の信号復元精度向上 を目的としたものです。
ワイヤレスセンサネットワークは、環境の変化を測ったり、離れた場所の情報を集めたりするために使われていますが、これまでは事前に決められたトレーニング信号 が必要になる場合が多く、実際の利用ではうまくいかないこともありました。
そこで本研究では、あらかじめ決まった信号がなくても情報を推定できる「分散ブラインドイコライザー 」と呼ばれる手法を用い、通信の状態に応じてステップサイズに関する計算 の進め方を自動で調整する仕組みを提案しました。
コンピュータによる シミュレーションの結果、この方法を使うことで、これまでの方法よりも信号復元時の誤り を減らせることが確認されました。
受賞に際して遅助教は、「次世代通信の発展に伴い、多元接続の需要はますます高まっており、ワイヤレスセンサネットワークを活用して長距離通信の品質を向上させることが重要になっています。今回の受賞を励みに、多元接続環境における長距離通信の信号復元精度の向上を理論的に明らかにし、その成果を社会に還元できるよう、今後も研究に取り組んでまいります。」とコメントしました。
<研究者情報>
理工学部情報工学科 遅 蘇琳助教








