アメリカ University of California, Berkeley
中野 幹太 国際学部 国際学科グローバルスタディーズ専攻 1年

快適で発見に満ちた留学生活・「Be interactive!」と 「無知の知」

BAMPFA美術館で作品の説明を受けている様子

 この夏、私は、カリフォルニア大学バークレー校に留学しました。バークレーや周辺のサンフランシスコはアジア系やラテン系だけでなく、欧州各国からの移民も多く、様々な国の集住地区があるため、多文化共生社会のありさまをリアルに体験したり実感したりすることができました。結論は、「とても過ごしやすいところ」でした。


 大学では、ボキャブラリーを学ぶ授業(Academic Vocabulary)と、フィールドワークを行う授業(Berkeley Experience)を受けました。Academic Vocabularyでは、語源について学びました。単語の意味を深く学習することで、単語の成り立ちや多様な語法について学びました。Berkeley Experienceでは、美術館や街の歴史的な建造物を訪ね、自分の目で見て感じたことをその場で英語で話し合ったりしました。


 留学に行く前と行った後では英語を話すということだけでなく、「会話」そのものに対する姿勢が大きく変わりました。現地で授業を担当してくださった先生が “Be interactive” という言葉を教えてくださいました。

Interactiveとは、「双方向」という意味です。つまり双方向的にコミュニケーションをしようということを言われました。海外では、何か言われたら必ず返し、間違えてもいいから自分の意見を言うことが大切です。これをしないと授業や会話に不参加であるとみなされます。自分が最初に発言するというのは難しいですが、せっかく思っていることがあるのに発言しないのはもったいないと思い、誰かが言う前に自分の考えや意見を発言するようにしました。次第に発言することに抵抗が無くなり、会話が楽しくなりました。また、日本に帰ってからも自信を持って自分から発言できるようになりました。


 留学に行って気づいたことは、思ったより自分が日本のことを知らないということです。授業内で、また、大学外で現地の方とお互いの国の話をすることがありました。日本の文化や歴史についてはある程度知っていると思っていましたが、いざ説明しようとなると知識不足でうまく説明できませんでした。現地の方にアメリカの歴史や場所について聞くと、歴史をたどりながら丁寧に教えてくれました。海外の文化を学ぶと同時に、もっと日本のことについても知らなければならないと自分の無知さを再認識しました。


 留学は主に語学力を伸ばすために行くと思われがちかもしれませんが、ちょっとした気づきが新しい学びのきっかけになったり、海外で活躍したいという気持ちが強くなったりします。物価が高い、ホームレスが多い、無人の車が走っているなどの驚きや発見が連続した3週間という短い滞在期間でしたが、留学し生活した街が好きになりました。


 私は、一年生の夏休みという入学後早い時期に海外留学ができ、日本では体験できない様々なことに気がつくことができました。そして新たな目標ができ、その目標を実現するために、今、努力をしています。このプログラムに参加してよかったです。