ダブルディグリー·プログラム
石見 優果 国際学部 国際学科国際文化専攻 2 年

「ダブルディグリー」プログラム

 追手門学院大学では、グローバルリーダシップを有し、国際社会を先導することができる人材の育成をめざし、海外の大学とのダブルディグリー·プログラムを実施しています。ダブルディグリー·プログラムは、追手門学院大学と海外の協定大学の両キャンパスで学び、両大学での履修を修了することにより二つの学位を取得することができる長期留学プログラムです。本年度は、協定大学の一つであるハワイのカピオラニ·コミュニティ ー·カレッジで長期留学をしている国際学部生の近況報告を紹介します。

 

ハワイでの留学生活

はじめに

 留学を始めて 3 か月たちました。短いようでとても長い期間でした。日本で過ごす 3 か月とは全く違い、慣れない環境、慣れない土地、慣れない部屋、慣れないルール、慣れない言語に、慣れない授業。最初の 1 か月は本当に長く感じました。自分が留学前に想像していた生活とはかけ離れていて、全く「きらきら」していないし不安に思う事が沢山あったように思います。


現地大学での授業

 ハワイの大学での授業は追大とはまた違い、パソコンを使用する機会も少ないですし、先生がひたすら喋るというよりは学生と一緒に進めていくスタイルがほとんどだと思います。そもそも机の配置もグループで生徒同士が向かい合うようになっているので、ディスカッションも多く、自由に発言する機会が沢山あります。ESOL94 の授業(英語が第二言語である留学生が対象の授業)はある程度の文法と単語を理解していることが前提での授業です。どの授業でもそうですが、知識はあればあるほど役に立ちますし、有利に働くことが多いと思います。
 授業時間や担当教員も自分で選択することが可能です。先生によって授業スタイルや課題の量·プレゼンの量も全く違うので、授業内容のテーマは決まっていますが、その他全ては受講する先生によって変わってきます。課題の多さは追大とは比べ物にならないぐらいに多いです。基本、毎日 1 つは課題があり、日によって難易度もバラバラです。すぐにエッセイに取り掛かるという事はなく、モジュールによって具体的なテーマが決まっていて、それについての学術論文をまずは理解し、トピック·ボディ·コンクルーディングと分けて一度自分で考え、先生に提出し、添削して頂いた内容を踏まえて本番のエッセイを書き始める、という流れが一般的です。最終エッセイを書くのに 1 週間はかかると思います。一つ一つを細かくチェックしてくださる先生なので、マーカーペンでダメだしされている個所は多いですが、エッセイに関する知識は増えます。また、フォーマル·インフォ ーマルといってエッセイに使用することができない英単語もあります。例えば、自分の頭の中には「良い=GOOD」という図式が定着していましたが、「GOOD」はインフォーマルなのでエッセイの中で使用することが出来ず、「Excellent」など同じ意味の違う単語を使用する必要があります。このような経験を重ねて、自分の脳の辞書に多くの単語が蓄積されていきます。


最終テストに向けて

 今は 11 月後半で中間テストは無事に終了し、最終テストに向けて勉強している時です。基本的にどこのクラスも中間はプレゼンテ ーション、最終はエッセイという形です。プレゼンテーションは個人でするかグループでするかは先生によって違います。私のクラスは個人で一人 8 分以上が課され、 スクリプトを見るのは禁止されていました。また、みんながプレゼンテーションに集中するように、 終了後にはクラスメイトのうちの誰かのプレゼンテーションについてエッセイを書かなければならなかったので、みんな集中してメモを取ったりしていました。私にとっては大変でしたが、すごく良い案だと思います。

 留学生は誰しも授業に対する不安はあると思います。しっかり授業についていけるのか、 聞き取ることが出来るのかなど不安は尽きませんが、留学は全て慣れです。その環境に慣れてしまえば、自然と最初よりも先生の言っていることが理解できる、ディスカッションで話す機会が増えるなど、少しずつ伸びていきます 。


留学を考えている皆さんへ

 留学の経験がマイナスに働くことは絶対にありません。少しでも興味があり、行きたいという気持ちがあるのであれば挑戦すべきだと思います。異国の地で生活する難しさや言語が通じない悔しさなど、今まで感じたことのない感情と沢山出会うことになります。でも、 それは当たり前であり、これも 1 つの経験です。行きたいという気持ちが少しでもあるのであれば是非、行動に移してみてください!