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追大学生援農プロジェクト

持続可能な援農を経営学的視点から追求
農家・JAと追大生のWin- Winを実現!

農業生産者の人手不足問題に注目し、学生を派遣する事業モデルを考えるプロジェクトです。本プロジェクトのきっかけは、2022年度のビジネスプランコンテストでした。援農による学生派遣のビジネスプランを発表しましたが、期待していた評価が得られませんでした。そこで、実際の農業生産の現場を調査し、事業モデルを洗練することとしました。
大阪府中央卸売市場、JAひだの協力を得て、協力農家のある岐阜県飛騨市にて、8月には現地を訪れ生産している作物や農作業の方法等について調査を行いました。当初は農家に学生を派遣する予定でしたが、作業内容や受け入れ体制を調査した結果、派遣対象をJAひだの選果場へ変更しました。9月には実際にプロジェクトメンバーが現地での選果作業を体験する3泊4日の「パイロット援農」を実施しました。さらに、活動内容や修正した事業モデルについて大学コンソーシアム大阪主催「地域連携学生フォーラムinOsaka2023」にて発表を行いました。

Member Growthメンバーの成長

経営学部 経営学科 清水 壮太郎

プロジェクトのリーダーとして、連携先との交渉の窓口を担当しました。大学の中の学生として活動するときと異なり、社会人として扱われている、ということを実感しました。交通費などの経費の支給を先方にお願いする際には、必要な費用を細かく計算して準備してから交渉することが必要になり、実施する前に現場での細かな動きをシミュレーションして準備することの大変さを感じました。

私の伸びた力! 調整力

経営学部 経営学科 勝山 光

サブリーダーとしてメンバーや資料の管理を担当しました。2 年生の中には、資料の作成のしかたが分からないといった学生もいて、どういう内容を資料に書いているのか、毎月の報告書をどう書いているか、提出できたかどうか、といったメンバーの管理をするのが大変でした。

私の伸びた力! 管理能力

経営学部 経営学科 小林 聖渚

農業生産や流通のリアルな仕事の実態を知ることができました。選果場では、朝から夕方までずっと同じ作業を続けています。農家さんが収穫して運んだトマトがレーンに流れ、仕分けする作業。自分が作業に参加することで、どこでどのように人手が足りていないのか、レーン上のトマトの量などを見て判断しました。繁忙期になると22時頃までずっとこの作業が続くと聞きました。

私の伸びた力! 広い視野

経営学部 村上 喜郁

「追大援農プロジェクト」 では、農家の人手不足という、大学生からは一見遠い課題について真剣に問題意識を持ち、調査・研究や発表・報告を行うだけでなく、実際の問題解決への道のりを学生自身が探求しました。単純なボランティアではなく、自分たちが経営学部で学んだビジネスモデルの考え方を援用して、その手法で現実の問題に挑んだことに、大きな意味があると思います。

教員、企業・パートナーからのコメント