教師になりたい!
はじめに
私は5月26日から6月13日までの3週間、母校である兵庫県立西宮今津高等学校で教育実習を行いました。本稿では「授業実践」「生徒との関わり」「最後に」について教育実習で感じたことを記します。
授業実践
私は3週間の中で、クラス担任の仕事や授業見学、授業実践などを行わせていただきました。その中でも一番印象に残ったのは、授業実践です。教育実習が始まるまで授業を行うことへの不安でいっぱいでした。「生徒の前で50分間授業ができるのか?」「分かりやすく教えることができるのか?」そんな不安の中実習が始まりました。最初の三日間は、様々な先生方の授業を見学させていただきました。それぞれの先生の授業の進め方や工夫 を見学し、自分がどんな風に授業を構成するかイメージを膨らませることができました。 それと同時にこのような授業を自分が行わなければならないというプレッシャーを感じました。教材研究を行い、何度もシミュレーションをして、授業実践初日を迎えました。 とにかく緊張と不安でいっぱいでしたが、50分×3クラス授業を行うことができました。 上手く授業をできる自信はありませんでしたが、元気に授業をすることを意識して授業を行いました。なんとか50分間一人で授業を行うことができましたが、時間配分や授業の構成、指示の出し方に苦戦し様々な課題が見つかる一日でした。授業後、担当の先生からフィードバックをいただき、自分の授業の改善点を指導していただき、「All Englishで授業することを目標にしよう」と課題を設定していただきました。 英語を話すことに自信のない私は正直不安で、日本語を使わず授業できるか?という焦りを感じていました。それから自習の時間は、先生の授業を録音して聞いたり、ネットで英語の発音をチェックしたりすることを繰り返し行い、スムーズに授業が行えるように工夫を重ねました。二週目の授業実践では、ほぼAll Englishで授業を行うように意識しました。しかし、自分の指示や説明を生徒になかなか理解してもらえず、戸惑う場面も多くありました。特に、活動の進め方や課題の説明を英語だけで伝えることの難しさを痛感しました。それでも、生徒が一生懸命耳を傾け、理解しようとしてくれる姿に励まされ、自分ももっとわかりやすい表現を用いるなど工夫しようという意欲が湧きました。授業後には、生徒から「先生の英語が少しずつわかるようになってきた。何となく話していることは理解できている。」と声をかけてもらい、少し自信を持つことができました。三週目の授業では、一週目に比べて落ち着いて授業を進められるようになり、余裕が出てきました。また、事前に練習した英語表現や問いかけを授業の中で自然に使える場面も増え、自分の成長を実感することができました。また、授業の中で生徒と英語を用いてコミュニケーションを取ることができ楽しみながら授業を行うことができました。授業で使ったプリントを回収したとき、何人かの生徒が「先生の授業とても分かりやすかったです!」や「授業がとても楽しかったです」と感想を書いてくれて本当に嬉しかったです。
生徒との関わり
生徒との関わりについても大きな学びがありました。文化祭の準備では、クラスの生徒と一緒に装飾を考えたり作業をしたりする中で、普段の授業とは違う一面を見ることができました。生徒同士が協力して意見を出し合い、楽しそうに取り組む姿を間近で見ることができ、一緒に準備を進める中で自然と距離が縮まったと感じます。また、部活動にも参加させていただき、後輩にあたる生徒たちと関わる機会もありました。練習のサポートをしたり話を聞いたりする中で、部活動が生徒にとって大切な居場所であることを改めて感じました。授業以外の場面で生徒と関わることで信頼関係が少しずつ築け、生徒から気軽に声をかけてもらえるようになったことがとても嬉しかったです。
おわりに
私は教育実習を通して、大きく分けて二つのことを学びました。一つ目は、授業準備と柔軟な対応力の大切さです。授業を行うにあたって、準備だけでなく、その場の空気や生徒の理解度に応じて進め方を調整する力の必要性を感じました。二つ目は、教員という仕事の責任です。実際に学校の中で三週間過ごして、授業だけでなく行事、生徒指導、保護者対応など多くの役割があると知り、教員の責任の重さを学びました。 教育実習を通して、慣れないことや大変なこともたくさんありましたが、それ以上に多くの 学びや、やりがいを感じることができました。生徒や先生方との関わりの中で、教師という仕事の魅力や責任の重さを実感し、改めてこの道に進みたいという気持ちが強くなりました。この3週間は大学生活の中で一番の思い出になりました。今回の経験を糧に、必ず将来教員になって生徒に寄り添える教師を目指したいと思います。






