教育実習 阪南大学高等学校
板倉 芽依 国際教養学部 国際教養学科 4年

これからの人生に生きる教育実習

これからの人生に生きる教育実習

はじめに

 

 私は6月2日から6月21日までの3週間、母校である阪南大学高等学校にて教育実習を行いました。担当したのは、3年生の論理表現の授業です。実習前は、英語力に不安が大きく、教壇に立つ自分の姿を想像することさえ困難でした。しかし、教育実習を終えて、数多くの貴重な経験を通じて、多くの学びを得ることができ、あっという間に3週間が過ぎました。 このレポートは、「実習中のスケジュール」「校外学習」について記します。


実習中のスケジュール


 実習中の1日のスケジュールとしては、朝の7時半~8時頃に出勤し、8時40分~16時20分まで授業観察、授業準備、実際の授業を担当しました。放課後は、部活見学や、翌日の授業準備を行い、19時から20時ごろに退勤していました。お昼休みや、空き時間でも、生徒対応や授業準備に追われることが多く、休憩時間はほとんどありませんでした。  1週目は、校外学習があったこともあり、授業観察や授業準備を行いました。1日目のLHRの時間では、自己紹介を行い、生徒と関わる場面があったのですが、私の担当したクラスの生徒は、明るく親しみやすい子が多く、初日から積極的にコミュニケーションを取ることができました。そして、2日目から朝終礼を行ったのですが、生徒と先生の壁が作れておらす、指示を聞いてもらえないことがあり、生徒との接し方が課題だと感じました。授業見学では、担当教員の授業のみならず、他の先生方の授業も見に行き、先生やクラスによってさまざまな授業方法を学ぶことができました。しかし、その多様性ゆえに、自信がどのようなスタイルで授業を構築すべきか悩み、模索の連続でした。  私自身の授業は、1週目の金曜日から行いました。授業準備をしっかり行って挑んだものの、実際は、生徒から思い通りの答えはこないし、クラスごとの雰囲気を感じ取って対応できず、課題が多い1週目となりました。2週目では、先生や同じ教育実習生からフィードバックをもらい、生徒がどうしたら私の授業を聞いてくれるかを考え、毎授業改善を重ね、授業に取り組みました。  3週目では、2週目と同様に授業を行ないました。そして、研究授業があり、「3週間の集大成を見せないとね。」と言われていたので、とても緊張したのですが、生徒の反応をしっかり観察しながら、これまでに準備したこと、学んだことを発揮できました。授業終わりに、私の指導教員は厳しい指導をしてくださる先生だったのですが、ようやくお褒めの言葉をいただけ、とてもうれしい気持ちでいっぱいになりました。3週間、色々な角度から授業を考え、試行錯誤を重ねながら授業に真剣に向き合ってきた努力の成果が出せたと感じました。


校外学習

 

 実習3日目には、校外学習として、万博に同行しました。現地集合だったので、生徒の集合時間よりも1時間半前に到着し、来た人から点呼を行いました。解散の際も、全体の集合はなく、14時から15時の間に来て、点呼をとれた班から解散だったので、約2時間待機していました。炎天下の中の待機だったので、体力的にとてもしんどく、さらに生徒に問題がないかの確認や、他の先生方との連携など、先生の大変さを身に染みて感じました。


おわりに

 

この3週間は人生の中で一番大変で、精神的に限界を感じることが何度もあったし、悔しくて涙を流してしまうこともありました。しかし、生徒の言葉や笑顔に助けられ、そして先生方からの温かいご指導に支えられ、たくさんのことを学べた3週間になりました。辛いことも、嬉しいことも、すべてがとてもいい経験になったと思います。この3週間の経験を、今後の人生でも活かしていきたいです。