アメリカ UC Davis
辰己 真夢 国際学部 国際学科 1年

UC Davisへの留学

人型を丸で囲んだ女性マーク(UC Davis)
人型を三角で囲んだ男性マーク

はじめに

 

 私たち国際学部国際学科グローバルスタディーズ専攻一回生は2025年8月6日から9月7日までの33日間をアメリカ合衆国カリフォルニア州デービスで過ごしました。そこでは日本にはない風景や授業を経験しました。 


UC Davisでの生活

 

 カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)での生活は日本とは異なっていました。まず、デービスの風景は自然が多かったです。カリフォルニア全体は世界的に植物の宝庫と言われています。たしかに、実際に通学路として毎日自転車で通った道には、日本では桜の木ほどの高さがある木々が両脇に並んでいました。私たちが過ごしたUC DavisのInternational Center(IC)の目の前には芝生が広がっており、そこで昼食を食べたり毎日あるアクティビティの一環であるバレーボールを行ったりしました。また、学校は月曜日から木曜日の午後から4つの授業を受けていました。そのなかでも私はリサーチの授業に苦戦しました。この授業での最終活動は、個人でパワーポイントのポスターを作り、英語でプレゼンを行うことでした。ポスターにはアンケートをとった結果をデータ化したグラフを含まなくてはいけなかったり、書式を使わなければいけなかったり、いくつか条件がありました。私はポスター作りにも苦戦しましたが、まず先生の英語での指示を聞きとって活動することが難しかったです。大学に入学してからプレゼンは何度も経験しましたがリサーチは初めてだったので、何をどうしていいのか、そもそもこの用語は何を意味しているのかなど、わからないことばかりでした。ですが、わからないままでいるのではなく直接先生に質問をするといったように、行動することが大事なのだと学びました。


個人研究:アメリカのトイレの標識

 

 私たちは留学中に個人研究についての研究材料を集め、帰国後の集中講義で学んだ成果を言語化、可視化しました。個人研究とは、留学中に各自が興味を持った事柄について現地及び日本で調べたものです。私はアメリカのトイレの標識が日本と違っていることに興味を持ったので、個人研究のトピックとして選びました。デービスにはLGBTQコミュニティを表すレインボーフラッグがたくさんあると先輩から聞いていました。そこで、LGBTQコミュニティが存在しているデービスでは、性別によって区別せざるを得ないトイレはどのように配慮されているのかを調べたいと考えました。実際に日常生活で主に利用しているUC Davisのみではなく、休日にサンフランシスコに外出した際にも各地でトイレの写真を撮り、比較できるように記録しました。

 先行研究として『Re.feel』(2024.01.04)によると、「日本では『男子トイレは青』『女子トイレは赤』で分けられているトイレマークですが、海外では男女の色の区別はなく、同色(黒や白など)で統一されているのが一般的です。」という情報を目にしました。実際に行って得た結果は、色での区別の代わりに、形状で判別することが主な手段になっているということです。例えば、男女の人型を丸で囲んでいるなら女性、三角で囲んでいるなら男性というように区別されています。私はこの結果から、色覚特性を有する人にとってはアメリカのように形状での区別のほうが瞬時に理解しやすいということを学びました。そして、形状を識別する能力が低い者にとっては日本のように色での区別のほうがわかりやすいのではないかと考察をしました。


おわりに

 

 私はこの留学プログラムで貴重な体験をすることができました。日常のなかにある町の風景やトイレの標識など実際に行くことでわかることが多くあり、アメリカに行って良かったです。ICで受けたリサーチ以外の授業でも得た考え方や経験を今後の人生に活かせるように大学生活を過ごしたいと思います。