6月2日(火)14時30分から16時30分までの2時間、地域創造実践演習(3年)(井上典子担当)ではイタリア在住の研究者を交えたオンラインゼミを実施しました。
テレビ会議システムを使ったオンラインゼミでは、3人の学生がそれぞれ「イタリア映画(ヴィットリオ・デ・シーカ『靴磨き』)」、「イタリアの世界遺産『オルチャ渓谷』」、「イタリアワインと原産地呼称制度」の内容で発表を行い、それぞれの内容について現地のイタリア人研究者からコメントをもらうとともに、学生との間で幅広い議論を行いました。
映画分析については、1950年代のナポリとその社会経済的背景、困窮する暮らしとそこから這い上がろうとする子供達の姿など、当時のイタリア社会についてイタリア人研究者と発表した学生との間で議論が進みました。
また、オルチャ渓谷では、景観分析の資料となったアンブロージョ・ロレンツエッティのフレスコ画が表象する意味について学生が質問し、それに対してイタリア人研究者からは、民主的なよき統治や市民概念等についての説明がありました。
イタリアワインについては、日本にどの程度の高品質ワインが出回っているのか、次回の顔合わせまでに学生が調べておくことになりました。イタリア人研究者は、学生の質問に表れる社会的視点に興味を持ち、再会を皆で約束しました。
今後もオンラインによるリアルタイムで海外とつなぐ学習の機会を設けて参ります。