関西広域連合主催の学生等意見交換会が2022年12月3日、和歌山市内で開かれ、本学経済学部藤好陽太郎教授のゼミに所属する3年生の諸見真己さん、西田樹果さん、松田瑞長さん、廣瀬晴貴さんのチーム(チーム自然薯いちご)が、城や城跡への外国人訪問者数の増加による活性化策を政策提言し、「特別賞」を受賞しました。
仁坂吉伸和歌山県知事(関西広域連合長)から表彰状とクリスタルトロフィーを授与された様子
外国人の入国規制の緩和で、大きなリバウンドが見込まれることを踏まえ、外国人125人に英語でアンケート調査を実施。城の攻防や城を復元した3D映像、アニメに人気があることを割り出し、ARを取り入れたアプリをスマホ上で見ることができる機能と、GPSの移動軌跡をイラスト化し武将やアニメキャラを描くGPSアートを融合させた「Jo-ARt」の提案につなげました。「Jo-ARt」は、城の「Jo」とGPSアート(art)と「AR」を組み合わせたもので、城の周辺にも対象を広げ、パーソナルに楽しめることも評価されました。
今回の意見交換会は、9月に政策提言文による予選があり、参加30数チームの中から、追大を含め京都大学や大阪大学、私立大学からは同志社大学や立命館大学、関西大学など強豪12チームが予選を勝ち抜き、12月のプレゼン大会に出場していました。
特別賞となり、仁坂吉伸和歌山県知事(関西広域連合長)から表彰状とクリスタルトロフィーを授与されたリーダーの諸見さんは「6月から文献を集めたり、炎天下にあちこちの城に行き取材したりしました。全力で臨み、結果が出せて、とても嬉しいです」と話しています。
12月21日には、大会での成果を真銅正宏学長に報告し、学長は「城やAR、GPSアートなど、既存のもの同士を融合させたオリジナリティーが勝利をつかんだ、ぜひ発展させていってほしい」と成果を称えました。
真銅学長にプレゼンする様子
特別賞を受賞した藤好ゼミ学生4人と、真銅学長、藤好教授