*
*
*
本セミナーは本学のリカレント教育の一環として、COVID-19パンデミック発生後の世界的なトランジションおよび産業界や企業のトランスフォーメーションの実態を焦点に、ビジネス業界の「最前線」の課題であるグローバル・サプライチェーンをテーマに取り上げています。
オーストラリア・アジア研究所・崔所長(左)より紹介を受けるSingh教授(右)
*
*
*
講師は、本学にサバティカル訪問中のメルボルン大学商経学部教授Prakash J. Singh先生をお招きし、レクチャー内容に関しては、メルボルン大学のMBAプログラムの内容に、受講者である日本のビジネスパーソンに合せて、一部アレンジしたものを加え、世界名門大学のMBAプログラムを体験しながら、最新で身近なコンテンツも学習できるようにデザインいたしました。
セミナーの様子
*
*
*
レクチャーは下記のアウトラインに沿って7つのチャプターで進められました。
------------------------------------------------------------------------------------------
1.サプライチェーン: 「最前線」の課題
2.サプライチェーンの主な特徴: パンデミックの前と後
3.業界のケーススタディ: 世界のワクチン業界
4.顕微鏡下の会社: グラクソ・スミスクライン
5.他の産業セクターおよび企業への意義: 自動車およびエネルギー産業
6.復習と重要な知見
7.質疑応答
------------------------------------------------------------------------------------------
│
◆チャプター1では、COVID-19パンデミック発生中における世界の人々の経験や各国政府の対応などから、社会的なダメージや人々の意識変化の顕著化を通じて、サプライチェーンの重要性とその寸断の影響が強調されました。
│
◆チャプター2では、サプライチェーンの基礎原理から、パンデミック発生前と発生後の比較を通じて、グローバル・サプライチェーン崩壊の原因と結果を日本・オーストラリア・世界の三つのレンジで分析され、オペレーションズ・マネジメントの視点からグローバル・サプライチェーンの特徴をシステマティックに説明されました。
│
◆チャプター3では、世界のワクチン業界のケーススタディを取り上げ、ワクチンの開発プロセスやCOVID-19ワクチン開発競争の実態を、様々なデータをベースに、詳細に説明され、サプライチェーンのメカニズムからそれらの優位性と課題を整理しました。
│
◆チャプター4では、グラクソ・スミスクライン(GSK)というオーストラリアの医療機器メーカーの新興国への市場開拓の事例を通じて、グローバル・サプライチェーンの構築やビジネス・トランスフォーメーションの実現に欠かせない取組と共通なメソドロジーを例証しました。
│
◆チャプター5と6では、上述のサプライチェーンのメカニズムやメソドロジーが他の産業セタクーや企業に適用する可能性と課題について簡潔に説明し、本セミナーの全体的な内容についてまとめました。
│
◆チャプター7の質問応答では、とりわけ、ワクチン開発プロセスにおけるグローバル競争の実態とサプライチェーンの変遷との関係性について質問が集中され、Singh教授はご自身の長年の研究を紹介しながら、適切に解答しました。
│
*
*
*
セミナー案内チラシ
今回のメルボルン大学MBAプログラム講座体験セミナーを通じて、受講者の皆さんに世界最前線の研究課題であるグローバル・サプライチェーンを理論的・実践的に学習していただき、世界名門のメルボルン大学のMBAコースも体験していただけることで、MBAコースでの勉強に対するモチベーションアップにつながり、今後のご自身の仕事にお役に立てればと期待しています。
また、講義中にも紹介されましたが、今回のレクチャーはこれから本格的にサプライチェーンを勉強したい人のために、考案されたジェネラル・コースの一部にあたり、今後はMBAプログラムとしてサプライチェーンなどの専門的なコースも企画できるように努めてまいりますので、ぜひご期待とご応援を宜しくお願いいたします。
*
*
*
メルボルン大学のMBAプログラムを体験・実践するセミナー
『レジリエンスとデジタライゼーション』
ウィズコロナ時代のグローバルサプライチェーンの新要件・新方法・新モデル
~メルボルン大学教授と学ぶ グローバルサプライチェーンのエッセンス~
日時:2023年3月16日(木)18:00~20:00
会場:追手門学院大学 茨木総持寺キャンパス
定員:30名 参加費無料 同時通訳あり
【Prakash J. Singh教授 プロフィール】
メルボルン大学商経学部 経営・マーケティング研究科
メルボルン大学からPh.D.学位を取得後、
2004年に現所属に教鞭を執り、2016-2022の間、同大学院研究科長を務めた。
専門はサプライチェーンマネジメントとオペレーションズ・マネジメント。
Journal of Operations Management, Journal of Supply Chain Management
など世界的に権威ある学術誌で多数論⽂掲載
【本件に関するお問合せ】
追手門学院大学
オーストラリア・アジア研究所
T E L:072-641-9667
email:cas@otemon.ac.jp