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【開催報告】4/6豪亜研・日豪3協会共催 国際セミナー
掲載日時:2023年5月8日


 産学官連携の一環としてオーストラリア・アジア研究所と関西圏の日豪協会連合会の主メンバーである大阪・関西・神戸日豪協会の3協会と共同で国際セミナーを開催いたしました。駐大阪オーストラリア総領事館の多大なご協力を受け、盛大かつ大変有意義なセミナーになりました。

【講 師】Prakash J. Singh教授(メルボルン大学)

【日 時】2023年4月6日(木)18:00~20:00 
【場 所】追手門学院大学 茨木総持寺キャンパス



 本セミナーでは、現在、本学にサバティカル訪問中のメルボルン大学教授Prakash. J. Singh先生に登壇いただき、オーストラリアの大学教育および最先端人材の育成と受入というテーマでご講演いただきました。

セミナーの様子


 講演会では、Singh教授はまず今日の世界の大学に起こっている変化に焦点をあて、各国の高等教育の達成率と国民の所得との割合や私立大学の急成長ぶりを紹介してくださいました。とりわけ、インド太平洋地域において、留学生の受入体制の充実や日豪の大学経営の実態から、近年、大学競争の激化や国・地域の持続的発展にますます重要性を増している大学教育の様々な取組について豊富なデータとご自身の長年、大学院研究科長を務めた経験に基づき、われわれ大学人や実務家、オーストラリア政府機関の代表に多くのインサイトを提示してくださいました。

 講演会の第2部分において、今日の急速な技術革新やそれにもたらされる社会的な影響という観点から、今後のハイテク社会への移行に伴い、大学が直面するジレンマが顕著化していることが指摘されました(下図を参照)。本指摘は社会がデジタル時代に突入しているいま、産学官ともに貴重な提言となっており、今後の日豪の人材育成・開発・交流に大いに参考になったのではないでしょうか。



 講演会の第3部分では、近年のメルボルン大学の取組について、とりわけ、最先端人材の育成と受入体制の完備や上記の課題に如何に挑戦しながら、ステークホルダー全員の知恵を出し合って今日の変革ぶりを実現したかについて、説明されました。

 講演会の後半では、Q&Aセッションとディスカッションを交えて、Singh教授と来場の皆様との交流と意見交換が行われ、駐大阪オーストラリア総領事Trevor Holloway様と領事Sharon Bignell様をはじめ、神戸日豪協会の太田会長、大阪日豪協会の安冨副会長や本学経済学部長の橋本先生など多くの来場者から大変建設的な意見や質問が多く寄せられ、会場が大変暖かい雰囲気で包まれ、最後に、大阪日豪協会安冨副会長の閉会のスピーチで終了しました。

 今回の講演会の開催にあたり、大阪・関西・神戸日豪協会の会長が全員ご出席され、駐大阪オーストラリア総領事Trevor Holloway様と領事Sharon Bignell様が当日、会場に駆けつけて下さいました。また、本学の真銅学長と金政副学長をはじめ、教職員と大学院生が多数参加したことで、大学教育および最先端人材の育成と受入といういま喫緊の課題について、多方面から議論を深め、国際的な産学官連携を実現し、今後の社会貢献活動の更なる発展にも繋がったのではないでしょうか。

今回の成果を糧に、これからも継続的に国際的な産学官連携活動を行ってまいりますので、今後もご期待とご協力のほど宜しくお願い致します。

Singh教授、駐大阪オーストラリア総領事Trevor Holloway様、領事Sharon Bignell様を囲んで






【本件に関するお問合せ】


追手門学院大学
 オーストラリア・アジア研究所
T E L:072-641-9667
email:cas@otemon.ac.jp