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パナソニック小川理子氏が心理学部人工知能・認知科学専攻の授業で特別講演
掲載日時:2023年12月7日

 11月21日(火)、心理学部人工知能・認知科学専攻の授業の一環で行った特別講演会で、パナソニックホールディングスの参与であり、2025年日本国際博覧会協会理事や関西経済連合会等の関西財界の要職を務める小川理子氏を講師としてお招きし、学生・教職員約50名に講演を頂きました。

 
 「人を理解し、新たな価値を創造する~その挑戦と問いかけ~」というテーマで講演を頂き、小川氏が音響機器の研究開発やインターネット事業に取り組んだ経験や、高級音響機器のブランド「テクニクス」や関西万博での渉外などで事業経営に従事したことが紹介されました。また、創業者松下幸之助氏の思想や哲学に触れ、人間中心の精神を受け継ぎながら人を理解し、人の幸せに貢献する商品開発の素晴らしさについて、学生たちに語りかけられました。

 学生との対談では、「私も学生のころ、自分には何ができるんだろうって考えました。その葛藤の中で、好きな音楽と勉強していた生体工学を掛け合わせて、やりたいことを見つけていきました。」と、研究テーマを検討している学生に言葉をかける場面もありました。

 経営者、技術者、そしてピアニストとして活躍する小川氏の講演は学生たちにとって有益な時間となりました。

 講演前には、人工知能・認知科学専攻の研究室も見学頂きました。
 今回は画像・映像メディア分野の丸野進・菰渕寛仁研究室が行っている、仮想空間上で実世界のように「見たり、聞いたり、動いたり、触れたり感じる」ことを可能にするヒューマンインターフェースの研究・開発を見学頂き、実際にVRゴーグルを使用し、仮想空間で物をつかんだり組み合わせたりする微細な動作を試し、仮想空間上の主体感、実体感、没入感について意見交換しました。

 
 また、この機会に専務や副学長とも懇談され、企業や財界及び文化芸術等の視点から産学官連携に関する意見も交わしました。