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第52回画像電子学会で心理学部 人工知能・認知科学専攻の学生が「学生発表奨励賞」受賞
掲載日時:2024年10月7日

 2024年8月26日(月)~28日(水)、長崎大学で「2024年度 第52回画像電子学会年次大会」が開催され、本学人工知能・認知科学専攻4年生で、・丸野進教授と菰淵寛仁特任准教授の研究室に所属する大林 洸斗さん、石川 大翔さん、小佐々 颯さん、土居 優太さん、長坂 奎太朗さんが、それぞれ人工知能および仮想空間に関する研究成果の口頭発表を行い、このうち石川さんが発表した「仮想空間での時間感覚操作による作業効率向上の検討」が「学生発表奨励賞」を受賞しました。

   

       

学会に参加した人工知能・認知科学専攻の学生5人

    

   

研究成果を発表する様子

   

      

 画像や映像は、人間の情報交換における最も基本的な手段であり、学問分野としても非常に重要な位置づけにあります。画像電子学会は、広く画像電子技術分野を中心に発展してきた学会で、画像や映像の符号化や伝送、圧縮フォーマットなどの研究推進や、国際規格の策定と標準化の推進、テストチャートや標準画像の提供など、学問分野と産業界で大きな功績を残して来ています。
 コンピュータ技術の発展に伴い、昨今では、コンピュータ・グラフィックスやコンピュータ・ビジョン、人工知能や認知科学、VR/MRなどによる仮想空間技術など、画像電子学会が取り扱う分野の裾野は大きく広がっています。

 今回研究発表を行った5名の学生らは、VR/MRなどによる仮想空間における人間の運動主体感や没入感の向上を課題として取り上げ、新たなアプリケーションの創出に向けた独自の研究を行い、その成果を論文にまとめました。

 学生発表奨励賞を受賞した石川さんの研究「仮想空間での時間感覚操作による作業効率向上の検討」では、仮想空間上の時間感覚に着目し、現実世界の時間よりも早く時が進む仮想空間の中で、作業効率向上の可能性と疲労度やストレスなど肉体への影響を実験により考察し、ユニークな取り組みとして評価されました。

  

石川大翔さん受賞コメント

     

 『やりたいことがたくさんあるけど、時間が足りない。』
そんな経験から着想を得て、仮想空間上で現実空間より時間密度の濃い時間を過ごすことが可能か検討したいと、仮想空間における時間感覚と作業効率向上の関係に着目しました。 現実空間より早く時間が進む仮想空間上を再現して、友人などにも協力を得ながら、実験を行いました。

他大学の院生の方もいる中での発表となりましたが、学生発表奨励賞を受賞できたことは自信に繋がりました。指導いただいた先生方、学会発表への参加機会を与えて頂いた学部の教職員の方々に感謝しています。

      

学生発表奨励賞を受賞した石川大翔さん