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関西広域連合主催の学生等意見交換会で経済学部藤好ゼミ生の中塚さん、河西さんが優秀賞を受賞
掲載日時:2024年12月17日

 2024年11月23日(土)、奈良女子大学で開かれた関西広域連合協議会主催の学生等意見交換会の本選で、経済学部 藤好陽太郎 教授のゼミに所属する3年生中塚慶太さん、河西陽哉さん(チームいちご農園)が、障がいの有無に関わらず交流できる公園に、施設を併設した「新・インクルーシブ公園」を政策提言し、優秀賞を受賞しました。
 また同ゼミの來山航太さん、新矢彩乃さん、宅島由希人さん、黒井大翔さん、山路岳さん、赤銅希佑(チームOIDAI)は、マンホールの蓋を活用した防災策「不動のガイドさん~縁の下のマンホール」で入賞しました。

  

優秀賞を受賞した「チームいちご農園」

(写真提供:関西広域連合)

入賞した「チームOIDAI」

 
 2府6県で構成される関西広域連合は、若者世代の意見を各自治体の政策に活かすことを目的に大学生などからの政策提案を募集。本選では学生の政策提言に加え、同連合の構成府県および市の若手職員との意見交換会や懇談会を行っています。
 この日の本選には、9月の書類審査で選考された藤好ゼミのメンバーに加え、同志社大学や関西学院大など強豪9チームが出場し、政策のプレゼンテーションと討論を行いました。

 優秀賞を受賞したチームいちご農園は、障がい児を育てているご両親らにアンケートを実施。本心では公園で遊ばせたいにもかかわらず、実際には全体の9割が週1日未満しか遊べない実態などを明らかにしました。提案では公園に障がい者が遊べる遊具を整えるだけでなく、すべての人が分け隔てなく参加できる施設を併設する「新・インクルーシブ公園」を提案しました。
 また入賞したチームOIDAIは、全国1600万基に及ぶマンホールの350万基が耐用年数を超過しており、電柱より壊れにくいことに目を付けました。マンホールの蓋に避難場所の方向や距離、淵の部分には地域のハザードマップの色を記し、一目で分かる防災策「不動のガイドさん~縁の下のマンホール~」を提案しました。提案に向けて300人超にアンケートを行い、マンホールの蓋にQRコードをつけ、詳細な防災情報や地域の情報も見られる仕組みとしました。
 当日は関西広域連合長の三日月大造・滋賀県知事、山下真・奈良県知事らからの実務に根差した質問などにも的確に答え、地域活性化の有力な提案として、高い評価を受けました。
 優秀賞を受賞したチームいちご農園のリーダー中塚さんと、副リーダーの河西さんは「チーム一丸となって取り組むことは非常に難しかったですが、賞を頂いた時はその苦しさが吹き飛ぶほどの喜びを感じました」と笑顔を見せました。
 また入賞したチームOIDAIのリーダー來山さん、副リーダーの新矢さんは「最優秀賞を取れず悔しい気持ちは残ります。しかし、ゼミ全体で同じ目標を立てて、挑戦することで約半年間を非常に充実した時間にすることができました」と振り返りました。

 12月12日(木)には、真銅正宏学長に結果報告を行い、学長は「障がい者の公園の提案はそれにとどまらず幅広い問題を内包しています。またマンホールの提案はすぐにでも使えるような優れたアイデアです。」と学生たちの取り組みを称えました。

    

上段:左から 真銅学長、藤好教授
下段:左から河西さん、中塚さん、新矢さん、
宅島さん、黒井さん

真銅学長にプレゼンするメンバー