2025年1月19日、大阪市副首都推進局主催の「『副首都・大阪』大学連携プロジェクト」リサーチ・プレゼンテーション成果発表会が開催され、地域創造学部・藤原直樹教授ゼミの学生7名(小林さん、舟橋さん、奥村さん、工藤さん、三宅さん、森本さん、山野さん)が審査員特別賞を受賞しました。
このプロジェクトは、「副首都・大阪」の実現を目指し、学生が社会課題に基づく政策提案を行う取り組みです。
藤原ゼミの学生チーム「人に選ばれる街、大阪」は、新たな区割りや観光促進策を提案しました。具体的には、万博会場から大阪ベイエリア、心斎橋・なんばを結ぶ「水際ウォークエリア」と、そこから船場・松屋町、鶴橋までを結ぶ「アップダウンウォークエリア」の構想を打ち出し、それぞれの地域の魅力を線で繋いで人の流れを生む街づくりを目指しました。
提案に際しては、東京都の台東区~墨田区間で進められた広域観光拠点整備「すみだリバーウォーク」の事例を参考に、現地で行政担当者へのヒアリングを行うなどのフィールドワークを実施。その中で得た助言を踏まえ、現行法の理解に加えて住民の合意形成や若者の意見を取り入れる仕組みが重要であると認識しました。その上で、大学生を地域政策の担い手とする「大学生まちづくり促進・PR大使制度」の導入や、小中高生向け地域課題教育プログラムのカリキュラム化などを提案しました。
審査員からは「地域の特性を生かした横断的な視点や、若い世代の意見を取り入れる仕組みの重要性を的確に捉えている」と評価を受けました。チーム代表の小林明日香さんは、「ディープで独特な大阪の魅力をどう発信すれば伝わるかを考える中で、課題を『自分事』として捉え、様々な角度から関心を持ち続けることの大切さを学び、成長することができました。調査にご協力いただいた関係者の皆さまには、心より感謝申し上げます。」と振り返りました。