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経済学部4年生 岩口智洋さんが2024年度エネルギー・環境論文コンテストで入選
掲載日時:2024年11月27日

 一般財団法人日本エネルギー経済研究所が実施した「エネルギー・環境論文コンテスト」で、岩口 智洋さん(経済学部4年)が入選しました。このコンテストは2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、安定的なエネルギー供給を確保しながら温室効果ガスの排出削減を進めていくという難しい課題の克服に向けた新たなアイデアやアプローチを募集するものです。

  

 

 経済学部何 彦旻(カ エンミン)准教授(専門:環境、環境政策)の研究室に所属する岩口さんは、廃棄物処理の中間処理(焼却、脱水、選別、安定化、無害化といった最終処分の前段階の処理)に焦点を当て、近畿2府4県のごみ焼却施設における温室効果ガス46%削減のシミュレーションを行い、その分析結果を論文にまとめました。

 カーボンニュートラル実現に向け、「環境+経済+地域」を絡めたテーマ設定として「ごみ焼却施設」を取り上げた点や、データサイエンスの手法を駆使してシナリオ設計やシミュレーションルールを設定し、定量的な分析手法を提案したことが評価されました。

 受賞にあたり岩口さんは「大学3年生の頃から地域社会の持続可能性問題に興味を持ち、環境と経済をテーマに研究を行ってきました。また、学外で企業が開催するプログラムなどで機械学習やAIなどに触れる経験を通しデータサイエンスにも関心を持ちました。今回の論文ではこうした今までの経験をもとに、入選という成果を出すことができて素直にうれしく思います。今後は大学院に進学し、これまでの経験も生かしながら、より専門的な研究活動を行っていきたいです」と話します。

 岩口さんは、主体的に学び、協働して問題解決にあたる追手門学院大学独自の学修スタイル「WIL(Work–Is-Learning)」のプロジェクトにも参加し、マイボトルの利用促進を目指してキャンパス内に給水機を設置するためのニーズ調査や、プラスチックごみ問題への意識を高めるポスター掲示を行うなど、環境意識向上に向けた活動も行っています。

  

  

●入選した岩口さんの論文
「近畿地方のごみ焼却施設における温室効果ガス46%削減シナリオ分析 -焼却量、プラスチック比率、発電能力の影響-」

●WILレポート
Green Bottle Project(https://www.otemon.ac.jp/guide/neweducation/wil-report/049.html)