活動内容
オーストラリア・アジア研究所の開設について
- 本学はこれまで、海外18ヶ国34校(2016年3月時点)と国際交流協定を結び、交換留学、短期海外プログラム、海外インターンシップ、研究者交流を推進してきました。とりわけ最近では、提携大学への一年間の留学を含むグローバルキャリコースの開設をはじめ、学生主体のプログラムに力を入れています。特に近年では、英語圏諸国だけでなく、アセアン諸地域を中心にアジア諸国との教育交流と学術交流も一層強化されています。
- ところで、本学のオーストラリア研究所は、本邦初のオーストラリア研究機関として、先進的な役割を果たしてきました。その功績は国内外で高く評価されてきましたが、今日の急速なグローバル化と国際情況の変動の中では、研究関心や研究領域の見直しが強く求められていました。とりわけ研究所と学院一体の教育組織との連携強化は必須であり、そのための新たな研究所が必要とされていました。
- 「独立自彊・社会有為」の人財育成は本学院全体の教育理念です。その実現のためには、研究機関の活動が専門領域の枠に留まらず、広く学院の教育組織に活力を与え、新たな教育創造に向かわなくてはならず、そのための施策が新たな研究所に求められています。
- こうした目的を実現するためには、視野を広くオーストラリアとアジアの双方向に向け、日本・オーストラリア・アジア諸国間の相互連携の教育研究を行わなければなりません。
- 新たに改組・改編される研究所には、これまでの教育研究の実績を生かしつつ、オーストラリアおよびアセアン・インドなどアジア諸国との関係構築が急務となります。また、研究領域としては、オーストラリア研究所の実績とアジア諸国の研究を踏まえて、政治・経済、環境、福祉、異文化交流、国際関係など人文・社会科学の研究が重要となります。さらに、新たな研究所が学術研究とともに教育創造に寄与するためには、学部・学科との連携のみならず、国際交流教育センターとの協働が必要となります。これらの課題を実現するために、オーストラリア・アジア研究所が新設されました。
オーストラリア・アジア研究所の事業について
オーストラリア、ASEAN諸国、インド及びそれらの周辺地域を対象とした学術研究並びに相互理解と学術文化交流に寄与する活動を行うとともに、その成果を広く社会並びに教育に還元することを目的としています。この目的を実現するため、本研究所は以下の事業を行います。
- 対象地域に関する研究・調査
- 国内外の研究機関との連携
- 学外の教育・研究機関、研究者との共同研究
- 研究会及び講演会・シンポジウム等の開催
- 対象地域研究者の養成
- 活動の広報及び研究成果刊行物の発行
- 研究に必要な図書・資料の収集及び保管
- その他前条の目的達成に必要な事業