書籍情報

宿命の物語を創造する 宮本輝の小説作法 Part1

宿命の物語を創造する 宮本輝の小説作法 Part1

アマゾンhonto紀伊國屋書店
著 者
真銅 正宏
定 価
2,750円
ISBN
4907574215
発行日
2020年1月20日
体 裁
21cm 208ページ

内容紹介

小説が生まれる瞬間の不思議を、宮本輝は「シュポンターン」という言葉を用いて説明する。「偶発的なもしくは恣意的な」と、「作為的・人為的な」という、一見すると全く正反対の意味を持つドイツ語である。これらは宮本輝が小説を書くにあたって重要視する要素でもあろう。稀代の物語作家・宮本輝の小説作法をじっくりと読み解く。


目次


はじめに ー小説の書き方についてー

第1章 「泥の河」 ー中之島・音による「大阪」の再現ー

第2章 「螢川」 ー富山・芥川賞の意味ー

第3章 「星々の悲しみ」 ー中之島・文学と絵図ー

第4章 「道頓堀川」 ー道頓堀・食道楽の街ー

第5章 「錦繍」 ー蔵王・書簡体小説と偶然性ー

第6章 「青が散る」 ー茨木・青春小説の枠組

第7章 「春の夢」 ー東大阪・場末とホテルー

第8章 「ドナウの旅人」 ードナウ川・旅の風景ー

第9章 「葡萄と郷愁」 ー東京/ブタペスト・官能の世界ー

第10章 「優駿」 ー北海道・偶然の魅力ー

おわりに ー事実から小説へー