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2020.07.16

秋学期以降の授業方針について

 この度の西日本を中心とした集中豪雨災害で被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。
 東京ディズニーランドの営業が再開されました。大阪でも、天満天神繁昌亭の寄席落語などの芸能やコンサート、美術展など、各種の催しが元に戻りつつあります。もちろん感染予防を軽視してはなりませんが、文化的な活動が再開されることは、とてもありがたいことです。
 その一方で、最近では、東京都の感染者数が200人を超える日が続いています。大阪でも、「大阪モデル」で警戒レベルを示す黄信号が灯りました。
 このような判断の難しい状況下ですが、大学としては、COVID-19の危険度が大幅に上がらないことを前提に、今後の授業の方針を、今は以下のように考えています。

・秋学期からは、原則、キャンパスにおける対面授業を再開する。ただし、オンライン授業のうち教育効果の高いと判断されるものについては、一定の条件の下、引き続きこれを行う。
・来年度は、COVID-19対策とは別に、教育効果の面から、追手門学院大学の教育スタイルの新しいスタンダードとして、教室における対面授業とICTを活用したオンライン授業などとを組み合わせ、授業内容に最適な形で実施することとする。

 学生の皆さんも、秋学期以降の授業の形について期待と不安と双方の思いがあるでしょうが、とにかくこの春学期のオンライン授業の体験を、今後のために前向きに捉え、次につなげたいのです。

 日本に黒板が伝わったのは、学校制度の開始された1872年とされています。アメリカから持ち込まれ、数年で日本中に普及したとのことです。その後、1954年に、JIS規定により板の色が黒から緑に変更され、現在に至っています。つまり黒板とチョークを用いた教育は、150年間ほどさほど形を変えていません。
 なぜこのようなスタイルがずっと続いてきたのでしょうか。

 その一方で、最近のICT化の進展やWEBを用いた情報伝達の技術の発展には目を瞠るものがあります。
 ところで、パソコンやインターネットの普及により、教育の質は昔より高度化したのでしょうか。

 これらの問いに答えることは実に困難です。おそらく、万能な教育方法などというものも、この世には存在しません。
 ただし、最終的に学びを成就するのは、皆さんそれぞれです。さまざまな学びの形のうち、自分に最も適しているのは何か。ぜひ一度考えてみてください。

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