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2020.04.21

これからの授業や大学生活の「常識」

 緊急事態宣言が出されてから二週間が経ちました。
 遠隔授業という新しいスタイルに、少しは慣れてこられたでしょうか。
 
 この間、先生方は、ほとんどの場合初めて、授業のオンライン化に伴う教材の工夫や授業方法の変更に取り組まれ、並々ならぬ努力を重ねて下さっています。他の多くの大学が、授業開始を遅らせたり、オンライン授業の比率が低いままであったりする中で、本学においては、ほぼ全ての授業が遠隔授業に移行し、試行錯誤の中ではありますが、学年暦を変更しないまま授業を進めることができています。
 
 上級生の皆さんの就職活動についても、今年は大きく変化しています。合同説明会や会社でのインターンシップなどが中止され、個人のWeb面接やオンラインでのグループ面接など、新しい採用方法が採られるようになってきました。特に大企業など、広い範囲から多くの学生を選びたい企業では、このオンライン型の就活は、新型コロナウィルス感染拡大が収まった後も、これからのスタンダードになっていくかもしれません。
 そんな時にも、皆さんの遠隔授業における授業参加の経験が活かされるはずです。Web上で、いかに自分の意見を、正しく説得力をもって伝えられるか、これからの時代には、このような力が求められるはずです。
 海外の多くの人が、日本の大学生のリクルートスーツによる就職活動の姿を見て驚きます。本来個性を発揮すべき場で、同じ服装や髪型をしているからでしょう。このことに代表されるような、「日本の常識は海外の非常識」と云われるような慣習が、日本にはまだまだたくさんあります。今後は、「これまでの常識は今後の非常識」になるかもしれません。
 
 さあ、皆さん、これを機会に、本当に大切なことは何か、じっくり考えてみて下さい。慣習に流されず、新しい時代を生きる力を、自ら修得してください。そのために、積極的になって下さい。
 先ずは従来の授業方法の慣習から自由になり、今、与えられた環境で、学びの新しいスタイルを、皆さんが確立してください。ピンチをチャンスに代えて下さい。

 皆さんの時代への即応を心より期待いたします。

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