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2021.07.21

教育DXによる「変革」

 今年度から105分13週の学年暦になったために、春学期の授業期間は7月半ばに終わりました。これは学年暦に関する大変革(transformation)でしたが、皆さんは、105分の授業を受けてみていかがだったでしょうか。

 オンライン授業についても、我々は、これで一年半の経験を積みました。これからは教育効果の観点から、授業内容と授業方法の最適な組み合わせ(OIDAI MATCH)の運用を本格化させていきます。
 また、関西の中規模大学で唯一採択された、文部科学省の「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」事業に基づく教育DXの実際の展開も、秋学期から開始します。具体的には、ナレッジ・デリバーというLMSを新たに導入し、これを核として統合プラットフォームを立ち上げ、教育に関わるデータを広く収集・蓄積し、将来的にはAIも用いてこれを分析し、学修成果を可視化し、学生の皆さん一人一人に最適化された教育を提供する環境を作ろうとしています。学生一人一人に寄り添うAIティーチング・アシスタントの開発と高度化も視野に入れています。
 学生の皆さんは、今、LMSであるWebClassと、動画配信のMediasite、ライブ型会議システムのWebex(一部Zoom)などを組み合わせて授業を受講していると思います。これに加えて、追大e-Navi(オイナビ)を用いて、自らの学修履歴や課外活動、ボランティアなどの履歴を一覧できるようにもなっています。これらの全体を支えているのが、学務情報支援システムCAMPUS SQUAREです。
 ただし、こう書いただけでも、実に複雑な組み合わせに見えます。また、これらのシステム同士がシームレスに連携しているともなかなか言い難い状況にあります。今後はそれぞれの情報がより有機的に連携し、そこに蓄積されるデータが統合的に扱われる環境が整備されるべきです。そのために期待されるのが先に述べた新たな統合プラットフォームによる教育環境のDXというわけなのです。

 7月23日には、いよいよオリンピックも開幕します。無観客の競技映像が全世界に配信されることは、考えてみれば、オリンピックを観るという方法において、画期的な変革(transformation)です。
 我々の周りには、COVID-19のおかげで進んだ「変革」もたくさんあります。すべてを前向きに捉え、皆さんにも、自らの不断の「変革」をお願いしたいと思います。

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