大学紹介
2021.04.02
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、上級生の皆さん、心機一転の新たな春です。
この4月から、心理学部の中に人工知能・認知科学専攻が置かれました。文系学部の中の理系の要素の強い専攻です。本学は、文理を超えた総合大学を目指して、学問分野の多角化を進めています。
また、世のDX(デジタル・トランスフォーメーション)の流れを教育にも取り込み、学びの高度化も進めていきます。
昨年度は、大学に関わるものだけでも、オンライン授業やweb会議システムなど、画期的に進んだものと、留学やフィールドワークなど、ほぼ実現できなかったものとがありました。
変化とは、時計の針のように同じペースで進むのではなく、ある時には停滞し、ある時には一足飛びに進むものです。
私事にわたりますが、私は1989年に結婚しました。この年は激動の年でした。1月に天皇が崩御し昭和から平成に代わりました。6月には中国で天安門事件が起こり、ビルマと呼んでいた国の英語表記がMyanmarに変わりました。またこの年、東欧で共産主義政権が倒される革命が続きました。11月10日にはドイツのベルリンを東西に分断していた「ベルリンの壁」が崩壊するという象徴的な出来事がありました。そしてついに12月には、アメリカ合衆国のブッシュ大統領とソビエト連邦のゴルバチョフ最高会議議長が会談し、東西冷戦の終結が宣言されました。
こんな歴史的な年の11月4日から、私は新婚旅行でヨーロッパのウィーンとパリを訪れていました。その時、1週間後に「ベルリンの壁」崩壊を控えたヨーロッパの歴史転換の空気を、恥ずかしながら全く感じ取ることができませんでした。とても悔しく思います。
covid-19の世界的な蔓延は、歴史上の大事件であることは間違いありません。大切なのは、その前後の社会や文化の変化をどのように捉えるかです。皆さんは今、千載一遇の機会の中にいます。
AIやDXも、社会や大学教育をあっという間に劇的に変化させるかもしれません。
今、自分の周りで起きている変転を、しっかり見据えておいてください。この時代を進みながら、この時代を同時進行で捉えてください。すべてを強く実感してください。
皆さんの今年度の活動の充実を期待いたします。
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2024.07.30 | 学長メッセージNo.100 暑さと熱さと冷たさと |
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