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2023.10.10

パナスタに行けば追大生に会える

 先日、パナソニックスタジアム吹田に、ガンバ大阪対浦和レッズの試合を見に行ってきました。実は観戦とは別に目的がありました。パナスタでは、ガンバ大阪の試合がある毎に、本学の学生たちが、下記の2つのプロジェクトで活躍しています。
 彼らの姿を見てきたわけです。
 1つ目は、本学とガンバ大阪とが共に取り組む、長期実践型就業体験「ガンバ大阪プロジェクト実践」です。期間は6か月間にも及びます。規模も大きく、所属学生数は47人、そのほとんどが1、2年生です。学生代表を務める城元風花さん(経営学部2年)、副代表の高田詩英莉さん(文学部2年)と木村龍基君(経営学部2年)の3人は、先日、本学で開催された日本インターンシップ学会でも、その活動内容を発表してくれました。
 2つ目は、ガンバ大阪の公式戦におけるゴミの分別を通じて環境保全意識の啓発活動を行う「エコボランティア」です。学生たちが企画から運営まで主体的に関わっています。現在は経営学部の水野ゼミの学生が51人参加しています。こちらは、2、3、4年生が中心で、今年の代表の加藤大佑君も、今回アテンドしてくれた後藤詩織さんも3年生です。本学独自の学修スタイルWILの活動を代表するものです。
 みんな、予想した以上に、生き生きとした顔で活動していました。

 就業体験や環境保全活動は、いずれも「社会」と深く関わっています。ところで、いったい「社会」とは、どこにあるのでしょうか。
 日本語の「社会」という言葉は、明治のごく初期にできた比較的新しい言葉です。もともとは西洋語のsocietyなどの訳語として当てられたものでした。つまり江戸時代には、未だ「社会」はなかったのです。おそらくそれに当るものとしてあったのは、せいぜい、「世間」とか、もっと狭く、「仲間」くらいの感覚の場でした。
 しかしながら、このことは、「社会」の内実について、我々に示唆をくれます。「社会」という場は、ただの空間ではなく、「世間」や「仲間」と同じように、人間関係を指すということです。「社会」に出る、というのは、より広い人間関係の中に入っていく、ということなのです。
 卒業する前にも、「社会」を見ることはできます。いろんな機会に、この「社会」をぜひ見ておいてください。

▼視察の様子(パナソニックスタジアム吹田)

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