安威キャンパス 中央棟前の桜
安威キャンパス 体育館前の桜
大学紹介
2023.04.14
新学期が始まりました。新たな学年になり、気分も改まり、何らかの新しさが感じられます。
「改まる」の語は「新た」を語源の一つとします。一方、「あたらしい」の語も、「あらたし」から転じた、とされています。小学校の頃、「からだ」のことを、いつまでも「かだら」「かだら」と呼んでいた友がいましたが、彼の発音の方が自然だったのかもしれません。「山茶花(さんざか)」も「さざんか」と言いますね。「雰囲気(ふんいき)」も「ふいんき」と発音しがちです。
何事も、改まり変化していくことには、抵抗感や不安感が伴うことがありますが、わくわく感を感じることも多いはずです。とりわけ春は、日本においては、新しく改まることが期待感に繋がっている季節です。
「春」の語は、一説によると、木の芽や花のつぼみが「張る」ことが語源だとされます。確かにこの季節になると、我々の気持ちも、「張る」ような気がします。
ところで、この毎年の「はる」の気持ちは、自然現象に拠るものでしょうか。あるいは、文化的な慣習から来るものでしょうか。
桜に典型的ですが、冬には枯れたようになっていた枝に、新たに芽が出て花が咲くのですから、植物などの1年周期の成長は当然ですが、人間の場合はやや異なります。
今年も教職員の有志で吉野の桜を見てきました。全く同じ日付でしたが、去年は満開だったのに、今年は奥千本の西行庵の付近を除いて、ほぼ葉桜でした。桜も今は多くがソメイヨシノですが、これは江戸時代に東京の染井で品種改良の結果生まれたもので、平安時代末に西行が見た吉野の風景は、今とは全く別物でした。毎年同じように咲く桜も、実際には同じではないのです。
皆さんは、自分が1年ごとに規則的に成長していると感じますか? もっと速いペースですか? いつ、成長を実感しますか? 自分が成長していることを可視化してみたいと思いませんか?
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さあ、新たな春です。張り切っていきましょう。
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