大学紹介
2023.07.19
本年度の国家公務員総合職試験に、本学の学生5名が合格しました。かつては国家上級と呼ばれた超難関試験です。昨年、2名合格した時にも、誇らしいと思いましたが、それを上回る画期的な成果です。これだけではありません。国家公務員総合職、一般職、地方上級公務員試験を合わせた公務員試験の昨年度の合格者の合計は96名にのぼります。
この難関突破のために、学生たちは、学生同士で「学びあい、教えあい」、自らも相当の努力を重ねたことと思われます。この学びの過程にまず敬意を表したいと思います。
彼らの中には、将来の職業像を明確な目標に掲げて学び始めた人もいれば、将来像はともかく、まず資格取得を積み重ねることから始めた人もいたことと想像されます。
一定の点数以上で合否だけを決める試験を「資格試験」と呼び、他方、点数の多少によって順に振り分けられる試験を「競争試験」と呼ぶことがあります。
例えば大学入学共通テストは「競争試験」の代表です。一方、国家公務員や医師の国家試験などは、「資格試験」です。
前者については、かねてより、「資格試験」にしてしまえば、二次試験でより多様な学生の選抜ができるのではないかというような議論が為されてきました。合格最低点を取った者の中で、学力以外の要素だけで合否を決定しよう、というわけです。
後者のうち、業務独占資格と云われる医師の国家試験なども、外科や内科などの各専門科に上下があるはずもなく、点数だけで専門が振り分けられるわけではありません。専門選択は、他のいろいろな観点から総合的に決定されます。
要するに、「資格」は出発点に過ぎず、後から可能性が拡がります。
日本には、国の資格制度だけで、300以上もあるそうです。他に、日商簿記などの公的資格や、TOEICやMOSなどの民間資格もあります。特に民間資格は、3000以上あるとも云われています。
そもそも多くの人は、世の中にどんな職業がどれだけあるかさえ、明確に認識できてはいないようです。
資格とは、その人の能力や見識、その人が行う業務の信頼感などを保証するものですが、同時に、自らの可能性を拡げてくれる契機でもあります。
例えば資格取得と職業の関係を考えたりすることで、皆さんの将来像の選択肢を増やしてみてください。皆さんの前には可能性の海が幅広く広がっています。
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