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2024.07.30

暑さと熱さと冷たさと

 暑い日が続いています。皆さん、自己の体調は管理できていますか。
 春学期も終わり、さまざまな課外活動に、より熱心に取り組んでいる皆さんも、これまでの感覚や慣習に捉われず、暑さと怪我には十分に注意してください。

 女子サッカー部が、1部春リーグで優勝したという嬉しいニュースが入ってきました。これを承けて、主将の三浦めぐさん(心理学部4年)と副主将の平野優月さん(社会学部4年生)が、酒井望監督とともに学長室に報告に来てくれました。
 監督を始め、皆さん、この暑さのもと、実にいい色に日焼けしています。女子サッカー部は、酒井監督のもと、一昨年の秋に1部に上がってから、2年連続で全国大会に出場しています。監督によると、部員全員がそれぞれ自分で勝つためにはどうすべきかを考え、それを常に話し合った結果とのことです。また学業もチームワークで全員のGPA向上に取り組んでいるとのことで、サッカーにも学業にも「熱中」してくれています。
 この「熱中する」の言い換え表現としては、「心を奪われる」「夢中になる」「うつつを抜かす」「憂き身をやつす」などがあります。「うつつを抜かす」の「うつつ」は「現」と書き、正常の心を失うことを意味します。また「憂き身をやつす」は、身体がやせ細るほど何かに熱中するという意味です。いずれも通常や正常なる状態ではなく、むしろ異常なる事態ですが、スポーツやコンクールなどの場合、それほどの格別なる努力や集中があったからこそ、特別の感動が生じることも確かです。
 パリ・オリンピックも始まりました。勝って、また敗れて、あれほど大号泣する選手を見て、自分はこれまで、これほどの歓びを得たり、悔し涙を流したりしたことがあっただろうかと、久しぶりに少し寂しくも羨ましい複雑な感情を抱きました。
 皆さんは、今、何かに心を奪われたり、夢中になったりしていますか。
 たまには、何かにうつつを抜かし、憂き身をやつすのもいいのではないでしょうか。
もちろん、心は熱中しすぎても、身体が「熱中症」になるような行動はいけません。

 本学、女子サッカー部の主将は、ミッドフィールダーで、常に「冷静」に周りを見渡すことが得意だそうです。我々も熱さと冷たさを共に身に着けたいものです。


写真左から酒井監督、平野さん、三浦さん、真銅学長

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