大学紹介
2022.12.16
12月も半ばを過ぎ、街にはクリスマスに向けた雰囲気が溢れています。
本学の冬の名物行事の一つとなった、今年13年目を迎える「追大Candle Night 2022」が、12月18日に安威キャンパスで有観客開催されることを、学生統括の国際教養学部3年の竹國里佳さんと、地域創造学部3年の笠松洸太君が案内に来てくれました。今年も53名を数えるスタッフが、1年間にわたって準備してきたとのことです。
陽が落ちるのがすっかり早くなり、外はすぐに真っ暗になります。そんな中、キャンドルの灯や街のイルミネーションなどを見ると、昼間とは違う特別な気分になります。原始以来の、闇に閉ざされた夜への恐怖の裏返しなのかもしれませんが、夜の闇における光の存在は、「地」と「図」の関係を強く印象付けます。
闇があるから映える。これは実に象徴性に富んだ現象です。暗い空の「地」があるから星座という「図」がまばゆく浮かび上がる。
例えば皆さんが、追大での学生生活を小説に書いたとします。その際、卒業研究や資格取得を中心にした努力のストーリーと、インターンシップやクラブ活動を中心にした苦労と達成感の物語とでは、例え同時期のことでも、全く異なる作品が出来上がるはずです。そもそも物語とは、時間進行にしたがってすべてを均等に書いた場合にはつまらないことが多く、どこかに偏った焦点を当てるのが成功の鍵です。その際、クラブ活動を「図」としても、その間、クラブだけをしているわけではないので、他の要素は当然「地」に回ります。
先日、本学のラグビー部が茨木市教育委員会から表彰されたことを、社会学部4年の柳鶴佑人主将と、国際教養学部4年の竹松七海主務、マネージャーの地域創造学部4年の津野森苗さんが報告に来てくれました。表彰の実質は、競技成績のみならず、むしろ積極的な地域貢献活動に取り組んだことに対してのものでした。しかしながら、表彰状に列記できないのか、文言は競技成績に集約されていました。つまり競技成績が「図」として前景化されていたわけですが、地域貢献が「図」になれば、競技が「地」となることもあるわけです。
皆さんもこの「地」と「図」の交代の仕組みを意識してみてください。もっといろいろなものが見えてくると思います。
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