ホーム>大学紹介>学長メッセージ 言伝>学長メッセージNo.74 「持続」と移ろい

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2022.10.21

「持続」と移ろい 

 秋学期が始まってあっという間に3週間が過ぎました。気候も急に穏やかになり、朝方の寒さで季節の移ろいに驚いた人も多いと思います。少し前まであんなに暑かった夏が嘘のようです。

 さて、日本は四季の変化が美しい国だとよく言われます。この場合、それぞれの季節の美しさのみならず、変化すること自体にも美は存在するものなのでしょうか。
 『古今和歌集』の藤原敏行の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」という和歌に代表されるとおり、そもそも春夏秋冬の分かれ目は必ずしも明確ではありません。

 学生である皆さんもまた、日々、何らかの形で「成長」しているはずですが、その変わり目は「さやかに」は見えません。
 どうやら我々は、春夏秋冬の季節感のように、毎日毎年同じ自分であることを「持続」しつつ、確実に変化しているという、「持続」と移ろいの両面を生きているようです。

 今月末、久しぶりにほぼ対面形式での学園祭が開催されます。安威キャンパスが中心会場です。現在、総持寺キャンパスが、仮称Ⅱ期棟の建設工事中であるためです。
 このⅡ期棟は、南北約250メートル、高さ6階建ての実に大きな建物です。教室や教員研究室、学生のための新しい居場所などが、交流の便利さを目的に、各フロアに混在配置されます。2025年4月からの利用が予定されています。これ以降、事務機能も安威から総持寺に移転し、総持寺がメインキャンパスとなります。去る10月4日には起工式が厳かに行われ、私も無事の竣工を祈願し、玉串を奉奠してきました。
 また、来年4月には、法学部が開設されます。これで追手門学院大学は8学部体制となり、学生収容定員も8000名を超えます。近い将来的には、理系の学部学科を立ち上げ、文理の区別を超えた総合大学となることを目指しています。

 このように、追手門学院大学の外形もまた、日々変化しています。しかしながら、どんなに学部や建物が増えようとも、当然ながら追大は追大のままです。我々が自分自身でありながら変化もするように、「持続」と移ろいは事物の存在性の根本的な性格なのです。

 変わるものと変わらないものの双方の視点から、自らの周りを見直してみてください。そこには新たな「気づき」が潜んでいるはずです。

10月4日に行った起工式の様子

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